最近のエントリ

(無為庵) 熊本県立美術館

On 2024/05/14, in その他, by evermidori
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駅から市電に乗って花畑町で降りるとすぐにお城が見える。8年前の大地震で大被害を受けた天守閣も崩れ落ちた石垣も綺麗に復旧されている。

二の丸公園の中にある県立美術館で、細川家に伝わる宝物や美術作品を見た。甲冑や刀や陣太鼓。菱田春草、横山大観、古林古径などの日本画。ルノワール、マリー・ロランサン、キスリングなどの西洋絵画も。

興味深かったのは、別室に展示されていた浜田知明の版画の数々、特に『初年兵哀歌』シリーズだった。熊本で生まれ東京藝術大学を卒業と同時に軍隊へ。熊本で8年前に(100歳で)亡くなっている。

       

 

(無為庵) 春日小学校

On 2024/05/13, in その他, by evermidori
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5年生の時(福岡の住吉小学校から)春日小学校に転校した。3回目の転校だった。

熊本で最初に住んだ家は仏舎利塔の立つ花岡山(標高130メートル)の中腹にあって、アメリカ人の家族が住んでいたという白いブロックの家だった。水洗トイレが珍しくて何度も流したり絵に描いたりした。物置に残されたままの箱や瓶のラベルを見て「これは洗剤だな、これは殺虫剤か、これはお酒、これは肉の缶詰・・・」などと言う父に「英語が読めるんだー」と感心したことを思い出す。綺麗な瓶に入っているオレンジリキュールとかペパーミントなどの甘くて強いお酒を舐めさせてくれて、生まれて初めての味や匂いに感動した。二軒あった白いブロックの家のもう一軒にはまだアメリカ人が住んでいたけど、まもなく引き揚げて行った。戦後10年頃だった。

学校までは坂道を下って20分ほど歩いて行った。学校のすぐ近くに公子ちゃんという友達の家があって、大きな材木屋さんだった。少女雑誌や漫画を貸してくれたので学校の帰りに時々遊びに行ったり校庭に戻って一緒に遊んだりした。少し髪が縮れて八重歯が可愛い女の子の顔を覚えている。

夏休みの自由研究で「花岡山の植物採集」をした。採ってきた雑草を新聞紙に挟んで重しをして、乾いたら細く切った紙で画用紙に留めて、図鑑で調べて、名前と採集した日付と場所を書き入れた。ツユクサ、スベリヒユ、オオバコ、メヒシバ、オヒシバ、カヤツリクサ、エノコロクサ、キンエノコログサ、イヌタデ、オオバコ、ヒメジョオン・・・市のコンクールで表彰されて熊本城辺りのどこかに保管されたとかで、返してもらえなかった。

67年振りに行ってみると、熊本駅の新幹線口から歩いて5分ほどだった。運動場ではユニフォームを着た小学生が野球の試合をしていた。向こうに見えるのは体育館。あそこで、卒業生を送る「送辞」というのを読んだ。6年生で「答辞」を読んだのは男子だったのがちょっと悔しかった。

次に来たら、花岡山に登ってみよう。

 

(無為庵) 熊本

On 2024/05/13, in その他, by evermidori
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長柄町から熊本まではけっこう遠い。車とリムジンバスと飛行機と地下鉄と新幹線を乗り継いで、正味5時間。待ち時間や歩く時間を入れると7時間以上かかる。

それでも行きたい。熊本は懐かしい。小学5年生から高校1年生まで6年間住んだ町だし、何よりも中学時代の友達に会える。コロナで来られなかったので5年振り。

 

(無為庵) 映画『蜜蜂と遠雷』

On 2024/05/09, in その他, by evermidori
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本がとても良かっただけに、映画は浅い気がした。最初の方は急ぎ過ぎ端折り過ぎ。

映画だけ見たのでは、本に書いてある重要なことが伝わらないと思う。細かな心の動きも十分には分からないと思う。★★★

   

 

ブックオフで(定価1800円の単行本)250円で買った。

野原のようなカラフルなカバーを外すと、本の表紙は光沢のある黒。表紙の裏とその次のページはツルツルした白い紙。ピアノだ。ピアノの鍵盤だ!「花布」と呼ばれる部分も白と黒。栞の紐も黒。ピアノコンクールの内容に合わせた素敵な装丁だ。

3年前のショパンコンクールを思い出す。角野隼人は落ちてしまったけど、反田恭平と小林愛の演奏をネットで追っていた。反田恭平は二位、小林愛実は四位になった。二人は幼馴染で、ショパンコンクールの後で結婚して子供が生まれたそうだ。

この本では、幼馴染だったマサルと亜夜が再会する。それにフランスから来た16歳の風間塵、社会人の高島明石、この4人が主人公だ。明石は二次で落ちてしまうが、他の三人は本選まで残ってマサルが一位、亜夜が二位、塵が三位を獲得する。

とっても面白かった。ホフマン先生の言わんとすることが分かった気がする。風間塵の演奏を聴いて彼に接して他の三人も審査員たちもだんだん変化していくのが面白かった。

読んでいる途中で「これはどんな曲だろう」と思って何度も youtube を聴いたりした。

 

 

「ハンカチの木」は茂原牡丹園に3本あった。ミズキ科、ダビディア属。落葉樹。白いハンカチが垂れ下がっているようだ。「幽霊の木」とも言うそうだ。

「百合の木」は八木さんの表庭にある。木蓮科ユリノキ属。かなり大きな木だ。双眼鏡や20Xのカメラで覗くと高い所に百合というよりはチューリップ型の花が見える。(なぜチューリップの木と名付けられなかったか。この木が入ってきた明治代には、チューリップはまだ知られていなかったからだとか・・・・なるほど。)

どちらも初めて見る。初めてのことに出会うのはほんとうに楽しい。今頃になって。

 

 

(無為庵) 煙突掃除

On 2024/05/06, in その他, by evermidori
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吹き抜けの建物は煙突も高い。屋上に上がって、1メートルのポールの先にブラシを付けて、7本のポールをを次々に繋ぎ合わせていって上から下へとゴシゴシと擦る。大変な仕事だ〜。

小さなバケツいっぱいぐらいの煤が落ちてくる。これを毎年やっているんだそうだ。(ぼろ家の暖炉の煙突掃除は5年に一度しかやらない。)

 

 

(無為庵)持ち寄りで

On 2024/05/06, in その他, by evermidori
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お向かいの八木さん夫妻とは時々、料理を持ち寄ってお酒を飲む。口実は「お正月」だったり「雪見」だったり「お花見」だったり「春宵一刻」だったり。

昨日は「新緑と端午の節句」だった。夕方から飲んでご馳走を食べていると、いつのまにか陽が落ちて、ちょっとの間、雲が薔薇色になる。もう少し暗くなると南西に明るい一番星が見える。(たぶん獅子座の一等星、レグレスだ。)お喋りが弾んでお酒も回る。

大きな懐中電灯を借りて歩いて帰ってくる。近いのが何より。

 

(無為庵)  菖蒲湯

On 2024/05/06, in その他, by evermidori
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端午の節句だから菖蒲湯に入る。ゆったりとのんびりと浸かるだけ。根っこの色が綺麗。葉っぱをクシャクシャと揉むと良い香りがする。

菖蒲=勝負とか、菖蒲の葉が刀に似ているとか、男の子には強い侍になってほしいとかまったく関係無く、季節を楽しむ。

 

(無為庵) チマキ

On 2024/05/05, in 食べ物, by evermidori
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♩♩♩ 柱のきずは おととしの 五月五日のせいくらべ、チマキたべたべ兄さんが・・・
 
チマキを食べるのは何年ぶりだろう? きな粉でもお味噌でも美味しかった。
 
生活クラブという生協で買ったものだけど、簡単に作れるんじゃないかしら。
 
餅粉と上新粉に砂糖を加えて、水で耳たぶぐらいに練って細長い円錐形にして、笹の葉で包んで、水で濡らしておいた井草で巻く。そして蒸し器で蒸す。井草をどこで手に入れるか。富沢商店で売っているかしら?売っていることがわかったから、来年はぜひ作ってみよう!