桑の実

On 2012/10/30, in , by evermidori
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気温が一気に34度に上がった。一昨日の最低気温との差が27度もある。ぐったりして帰って来ると、思った通り桑の美が熟れ始めている。口に入れると甘くてキュッと新鮮。

熟れた順に毎日少しずつ摘むのは大変だけど、パラパラとこぼれ落ちてしまうのは勿体無い。




 

満月前夜

On 2012/10/29, in , by evermidori
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部屋の電気を消して裏庭に出る。もっこりした黒い木の上が明るくなって、金色に輝く月が少しずつ顔を見せ、やがてすっかり現れたかと思うと、みるみる梢から離れて行って、雲ひとつ無い広い空にぽっかりと浮かんだ。明る〜い!

振り向くと、白い外壁に葉っぱの影絵が出来ている。カメラを取りに部屋に戻って、月明かりの影絵を写真に撮ってみた。カメラを構えている私と私の左手も一緒に。

 

ナリンガ・コンサート

On 2012/10/28, in その他, by evermidori
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マウントバーカーの外れ、ユーカリの林と牧草地と葡萄畑が広がるなだらかな丘を登りつめた所に「ジュリーク」の小さいコンサートホールが建っている。すっぽり田舎の風景の中だ。この辺りの土地をアボリジニの言葉で、ナリンガ(Gneringa)という。

「ジュリーク(オーガニックの化粧品会社)」は、ドイツ人のヨーガン博士と奥さんのウーリカが、このナリンガの地で今から25年ほど前に始めたものだ。可愛い4人の子供達は皆ウォルドルフ・スクールに通った。広い広いハーブ園があって、化粧品に使うエッセンシャルオイルを作っていた。「ジュリーク」はどんどん大きく有名になったけれど、そのうちヨーガンとウーリカは離婚して、会社は(ほとんどが)誰かに売られてしまった。しかし、音楽好きのウーリカは、創立の頃からの月例コンサートを今も守り続けている。若手の有能な音楽家を援助したり、アデレードに演奏に来る有名な音楽家達を呼ぶ「力」もあるみたいだ。

説明が長くなったけど、今日は何年か振りに「ナリンガ・コンサート」を聴きに行って楽しい午後を過ごした。ウーリカだけでなく他にも何人かの懐かしい顔に会った。

今日のコンサートは、バッハ、テレマン、ヘンデル、エマニュエル・バッハの曲で、ハープシコード、バロック・フルート、バロック・バイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏に、ソプラノの歌唱が加わった。一番前の真ん中の席に座って美しい音楽を聴いていると、ゆったりと気持の良い時間が流れた。

インターヴァルには、この地域で生産されるパリスクリークのチーズやナリンガ・ワインやサンドイッチやケーキなどの素晴しいアフタヌーン・ティーが出た。〈ウーリカの息子のエリンがこのすぐ近くでワイナリーを経営している。〉

コンサートホールから、羊の親子が見える。

100席だけのチケットはとっくに売り切れ


オーストラリアで作られたチェンバロ(蓋の裏にオーストラリアの風景画が描かれているけど、写真によく写っていない。)

 

タイ料理のレストラン

On 2012/10/28, in 食べ物, by evermidori
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マウント・バーカーにあるタイ料理のレストラン (Lai Thai) でお昼ご飯を食べた。ちょっと甘い味付けの焼きソバ(Pad Thai) が9ドルでとても美味しかった。米の粉で出来た平たい麺と鶏肉はしっかり炒めてあって、もやし、ネギ、人参、ピーマンとハーブは生に近いサラダ感覚。砕いたピーナツがたっぷりかけてある。けっこう多い量を全部食べた。

壁に掛けてある「絵」は、実は「窓」だったそうだ。なるほど、真ん中から左右に開くように出来ている。ちょっと古い時代のものらしい。窓を閉めると絵が見えるというのは、襖みたい・・・。



 

神様の子供

On 2012/10/27, in その他, by evermidori
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中国人のお友達の招待を受けて、ノーウッドの町の教会へ出掛けた。「幼児洗礼」ではなく「デディケーション・セレモニー」というものだそうだけど、両親が「この子は、神様、あなたのものです」と差し出すのだから、洗礼とあまり違わないような気がする。5ヶ月になった赤ちゃんは白いドレス(洗礼服?)を着ていた。パワーポイントで写し出されると聖書の言葉も何だか軽い感じがする。儀式の後で午後のお茶が振舞われ、お祝いの「赤く染めた卵」が珍しかった。

 

メダカの学校

On 2012/10/26, in 学校, by evermidori
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♬ メダカの学校は 川の中 そうっとのぞいて見てごらん・・・この懐かしい歌を、春になってから3年生に教えている。生徒達と一緒に歌うと、川でメダカを掬って遊んだ頃を思い出す。

昨日「姫路ガーデン」に遠足の下見に行ったことを話すと、「姫路ガーデンの池には30年前に姫路から持って来た原種に近い貴重なメダカがいるんですよ」というメールを梅原さんから届いた。日本の最近のメダカは(放流が原因で)雑種化しているのだそうだ。また「イギリスを中心に世界中でメダカに人気があって、メダカの売買も盛んです。当然、公園などから盗むということも盛んです。」だって。ふう〜ん。

「メダカの放流を止めよう」という論文(清水孝昭さん)のサイトも送って下さった。メダカの放流なんて、やっていることさえ知らなかったけど、グーグルで検索すると、何と何と80ページもに渡ってい〜っぱい出ている。賛否両論があって、なるほど、なるほど、と驚いたり感心したり。

(写真はインターネットから)

 

姫路ガーデン

On 2012/10/25, in 学校, by evermidori
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アデレードの街は四方をぐるりと公園に囲まれていて、その南側の公園の中に、こじんまりした「姫路ガーデン」がある。5年生の遠足の為の下見に行ってきた。出来た頃に比べると、30年の年月が経った分だけ落ち着いてなかなか良くなっていた。

門を入ると、獅子脅し、灯籠、飛び石、蓮池、築山、石庭などがあり、植物も、竹、松、南天、銀杏、柳、椿、アヤメ、桜・・・と、姫路から庭師さんが来て作られただけあって、確かに日本庭園だ。手入れも行き届いているし、とても静かだ。石庭に向かってずっと瞑想(zen?) している人がいた。

アデレード市と姫路市が姉妹都市になったのは1982年。南オーストラリア州と岡山県が姉妹都市提携をしたのは1993年。






 

眠〜くなる

On 2012/10/21, in , by evermidori
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「緑面積」に寝転ぶと、地面の堅さと草の柔らかさが心地良い。鳥の声が立体的に大きく聞こえる。低い風を肌に感じ、高いところの風は梢のそよぎを見ながら聴く。サラサラサラ、ザワザワザワ。青空をバックにモンシロチョウが飛んでいる。目の前を蟻が列んで何処へ行くのか急ぎ足。タンポポの綿毛の中の種が見える・・・だんだん、眠〜くなってくる。


 

スプリング・フェア

On 2012/10/20, in 学校, by evermidori
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学校をあげての「スプリング・フェア」はお天気に恵まれ、学校中にお店が並んで賑やかだった。「撫子教室」では、今年も梅原さんが工夫を凝らした美しいものを作って来て売って下さった。折り紙の作品、晒し木綿のハチマキや白団扇に書道をしたもの、買物袋、カード、お楽しみの福袋 etc. etc. etc. 期待以上によく売れた。

たくさんの卒業生や懐かしい同僚が訪ねて来てくれた。お茶を出したり話し込んだりしていて、あまり写真を撮らなかったのが残念。




 

女王様

On 2012/10/20, in , by evermidori
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この二種類の薔薇は、庭の隅に置いておくのは勿体無い。可哀相だけど切ってきて手元で眺め、顔を近づけて何度も匂いを吸い込んではうっとりしている。匂いは甘く深く、華やかだけどあくまで上品で気が遠くなる位だ。二つを比べると違いがまた楽しく、それぞれに素敵だ。

私がこの家に住み始める前からあったから、少なくとももう17年になる。薔薇にも寿命ってあるのかな?世話などしたことが無いのに、毎年(直径13センチもある)大きな花を3つか4つ咲かせる。