ローズヒップ茶

On 2013/02/28, in 食べ物, by evermidori
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学校の近くの牧場の柵に沿って野バラの灌木が何本もあって、今は無数のローズヒップが真っ赤だ。摘んで帰って鍋で煮て「ローヒップ茶」を飲む。優しい甘さと酸味が美味しい。色も綺麗だ。

体にも良いのかな、と思って調べると、何とローズヒップは「ビタミンの爆弾」だと書いてある。(熱を加えても壊れにくい!)ビタミンCはレモンの20倍、カルシウムは牛乳の9倍、鉄分はホーレンソウの2倍、Bカロチンはトマトの20倍だって!


 

「リンカーン」

On 2013/02/27, in 映画, by evermidori
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ダニエル・デイ・ルイス主演の映画は過去に5本見た。「マイ・レフトフット」「父の祈りを」「エイジ・オブ・イノセンス」「眺めのいい部屋」「存在の耐えられない軽さ」。まったく違うタイプの役を上手に演じていて毎回感心する。「父の祈りを」では流暢なアイルランド訛りだったのが、今度はアメリカ訛りだ。

では「リンカーン」の映画はどうだったかと言うと、ダニエル・デイ・ルイスとスピルスビー監督のコンビであっても、私には四つ星だった。何だかやっぱり「声の大きい」「ハリウッド映画」だと思う。

当時の議会の採決のやり方とか、電報室とか、結果を待つジャーナリスト達とかが面白かった。

 

「アムール」 

On 2013/02/26, in 映画, by evermidori
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ミヒャエル・ハネケ監督の映画で知っているのは「白いリボン」と「ピアニスト」だけど、どちらも屈折していてひどく暗くて重い。

今度の「アムール」は、辛いけど同時に温かく切ない。脳梗塞で二度も倒れた妻を、愛情を持って看護し続ける夫。妻は(夫も?)リタイヤーしたピアノ教師で80代。居間にはグランドピアノが置いてある。映画はとてもスローで静かで、妻がだんだん悪くなっていく以外、何も大したことは起こらない。たまに娘が訪ねて来るぐらい。

しかし一刻一刻いろいろなことが「起こって」いて、2時間以上の時間が長く感じられない。車椅子での移動や、読書や、食事や、着替えや、短い会話や、眼差しや、微笑みや・・・・どのシーンにもお互いを思いやる気持が滲んでいる。そういった日常のことを映画館の椅子に座ってずうっと見続けながら、妻の気持になったり夫の身になったり。

やがて、寝たきりで話をすることも考えることも出来なくなる。水を飲むことさえ拒む妻の「気持」と「尊厳」を「尊重する」夫。ああ、ついに一人になった彼には、どんな生と死があるのだろうか。

長い生涯を愛し合って共に暮らした夫婦の「自然な一体感」がいいなあと思った。

 

向日葵

On 2013/02/25, in その他, by evermidori
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夏の名残に向日葵の花を買った。大きくて元気一杯の「ひ・ま・わ・り!」じゃなくて、直径が5−7センチの可愛いサイズの向日葵。色が綺麗だ。明るい黄色、オレンジまじり、ほどんど臙脂色・・・どれも良い。10本で4ドル50セントと安かった。リビングと机の上と洗面所に分けて飾って、幸せ。

 

「アンナ・カレーニナ」

On 2013/02/24, in 映画, by evermidori
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ジョー・ライト監督のアイディアが新鮮で、あっと驚いた。物語が「舞台」の上で演じられているように撮ってあって、私達が居るはずの観客席も巻き込んでいる。ふーん、なるほど面白い。

画面は豪華だ。美男美女の俳優たち、衣装やアクセサリーや貴族のお屋敷の家具や調度品など、「舞台」の何もかもが目の保養というか目を奪われる。(とは言え、キーラ・ナイトレーもアーロン・ジョンソンも私の好きなタイプでは無い。気の毒な夫を演じるジュード・ローの方が魅力的だった。)

舞踏会のシーンが好きだった。回りの人達の動きが止まり、アンナとヴロンスキーだけが踊っている。そのうち回りの人達は消えてしまって二人だけの世界になる。そのあたりがとても良かった。面白い振り付けだったし、皆ダンスが上手だ。

映画の出来は「A+」 では無くても充分「 A」 だと思う。でも好きかどうかと聞かれたら、残念ながら好きな映画では無い。

 

サンドライ・トマト

On 2013/02/24, in 食べ物, by evermidori
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ローマトマトを縦二つに切って、ケーキ用の網に切り口を上にして並べ、少し塩を降って直射日光に干す。夜は取り込む。お天気が続けば4−5日でドライトマトが出来るはず。うまく出来たらスパイスやハーブを入れてオリーブ油に漬込もう。楽しみ!

しかし、月火水のお天気が気になる。「一時雨が降るかもしれない」と書いてある。学校に行っている間に降ったらどうしよう?心配の種を蒔いてしまった。たかがトマト、されどトマト。(もっと早く、真夏にやるべきだった。)



 

フラトン・マーケット

On 2013/02/23, in その他, by evermidori
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木々に囲まれた会場が良い。食べ物より手作り品と植物の鉢植えが多く、月に一度、第4土曜日だけ。

滅多に見ない「ほおずき」が出ていた。子供の頃、朱色の円い実を指先で揉んで軟らかくしておいて、爪楊枝で少しずつ果肉と種を出して・・・ついに空っぽになったら水で洗って口に入れてギュッと鳴らした。口の中に入れたままで膨らまして、また鳴らした。果肉の匂いや味や皮の感触を懐かしく思い出す。

ガラスの石鹸置きは、雪子さんの家の洗面所にと思って買ったんだけど、気に入ってくれるかな?


 

ハーンドルフ(1)

On 2013/02/21, in その他, by evermidori
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放課後、ミィーティングなどが無くて早く帰れる時、気が向くとハーンドルフの町に寄り道をする。ここはドイツ人が作った町。何故か今日突然、この町をもっと良く見てみようという気持になってしまった。

東プロシアに住んでいたルーテル派のドイツ人たちは、宗教迫害を逃れて纏まって同じ船で南オーストラリアにやってきた。1838年(天保9年)のことだ。52家族が、ハーンドルフの荒れ地を開墾して村を作り教会を建て農業を始めた。出来た農作物はアデレードに(女性達が歩いて!)運んで売った。ハーンドルフは徐々に発展して行った。

私がよく立ち寄るこの建物は、1857年(安政4年)に学校として建てられたもので、今は美術館になっている。入るとすぐに売店と観光案内所と歴史博物館があり、奥の部屋と二階が展示場だ。数人のアーティストの仕事部屋もある。

小径を隔てて、1863年に出来たパン屋さんの建物が今は喫茶店になっている。パン屋さんが無かった頃は、パンはそれぞれの家庭で焼いたのだろう。



 

神田の「薮蕎麦」

On 2013/02/20, in 食べ物, by evermidori
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美味しいお蕎麦が食べたいなあ・・・と思ったのは昨日の朝のこと。偶然だろうか、それとも虫の知らせのようなものだったのか。

妹からのメールで神田の「薮蕎麦」が火事で焼けたと聞いて驚いている。日本に帰る度に行く店なので、本当にがっかり。門も看板も右手にある待合も中のテーブルも椅子もお座敷も全部燃えてしまったのだろうか。胸が痛む。

今日は父の誕生日。生きていたら95歳だけど33年前に亡くなった。「形有るものは壊れる。命有るものは死ぬ。」とよく言っていたその父がお蕎麦が好きで、池之端の薮蕎麦に何度か連れて行ってくれた。神田にも行ったかどうか覚えていないけど、ニュースを聞いて悲しんでいるに違いない。

 

葡萄入りのワインゼリー

On 2013/02/18, in 食べ物, by evermidori
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3種類の小粒の葡萄を入れたワインゼリーは、綺麗に出来て美味しかったし、自分の創作だし、お客さんも誉めてくれたから、86点をあげよう。

1、甘い白ワイン(MOSCATO)と水を3:1に混ぜてゼラチンを溶かし、ライムを絞って入れる。砂糖は使わない。ワインと葡萄の甘さが素敵だから。

2、三種類の葡萄を、3度に分けて順番にゼラチンで固める。

緑色のソルタナを真ん中にして、黒いカラントを一番上にするのも良いかもしれない。一番上の葡萄の数はもっと少ない方が良い。ソルタナは縦半分に切っても良いかかもしれない。切り口を見せるのも綺麗だし。