ほとんど世話をしないし、忙しい時は何日も見にも行かないのに、季節が来ると咲いてくれる花たち。イブニングローズ（月見草）、大手毬（スノーボール）、サム・ハーディーの小さい赤いバラ。三つともとても好きな花だ。
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ハワードが亡くなって一年半になる。庭仕事が手に余るから小さな家に引っ越すと言っていたマリヨレーン。緑面積の３−４倍もある庭の手入れは確かに大変だ。無理だ。しかし気持ちを変えて引っ越さないことにして、人に頼んでひと通り綺麗にしてもらったら３５時間もかかったそうだ。剪定や草取りなどの作業は１時間３０ドルだから、安く無い。
すっきりと綺麗になった庭を見ながら、楽しくお喋りをした。コーヒーと上等のタルトが美味しかった。
一人暮らしの人はたいてい、庭仕事が出来なくなった時点で小さい庭の小さい家に移っていく。そして「な〜んて楽なんでしょう！引っ越してホ〜ントに良かったわ！」と言う。他人事では無いけれど、私は草ぼうぼうでもあまり気にならない。外の歩道だけ綺麗にしておけばいいと思っている。
学校中に沢山のお店が出る「スプリングフェア」で、５年ぶりに「日本のお店」を出した。梅原さんとゲイルさんも「おお、久しぶりですね、やりましょう」と喜んで参加してくださった。梅原さんは折り紙などで作った美しい作品を、私は娘が手作りした小物を売った。畳の間では新しい若い先生たちが、子供達を相手に折り紙ワークショップを。梅原さんが時々篠笛を吹いてくださった。
COVDの1.5m規制でお客さんの入場を制限しなければならなかったけど、生徒たち、父兄たち、教師たち、外部の人たちもやって来て賑やかだった。卒業生が子供の手を引いて現れたりするのが嬉しかった。
母が残した着物を着て、娘が残したものを売っている自分が不思議でならなかった。三世代の女三人はいつも仲が良かったけれど、真ん中の私だけが残っている・・・。
今日(１０月１７日）はショパンの命日だそうだ。このところショパンコンクールの中継を見ている。若い人たちの活躍が美しい。ポロネーズやマズルカが楽しい。
第三ラウンドに進出した２３名の中に日本人が５人いる。その人たちのことをちょっとでも知ると更に興味が湧く。たとえば角野隼斗さんは東京大学大学院で音声情報処理の研究をしたとか、反田恭平さんはポーランドに住んでいるとか、進藤美優さんはモスクワの音楽学校を今年６月に卒業したばかりでまだ１９歳だとか。古海行子さんは１７歳で前回（2015年）の本戦に残ったとか。小林愛実さんはテレビやラジオでも活躍していて現在フィラデルフィアに留学中だとか。
今朝ファイナリスト（１２名）が発表され、反田恭平さんと小林愛実さんの二人が残った。
ちょっと前の、ちょっと良い話。計画・実行したのは三人の子供達、ジェイドとジェマとファーリー。密かに母親の友人たちに招待状を出して、７０歳の誕生日の「前日」にレストランに集まって貰った。
その日、５０人ぐらいの人たちが指定されたレストランで待っていると、ファーリーがお母さんと一緒に「ふらりと夕食に」現れた。誰かの合図で一斉に歌い出す。せーの、♬ ハッピーバースデー・トゥー・ユー
「ええーっ！！えーっ！」「わあー！」「どうして？」と、本当に驚いたケリーは、沢山の友達に一度に会えて大感激。子供たちをひとりで育てた勇気ある優しいお母さんへの、子供達からの感謝のサプライズ・パーティーだった。
５０年以上も会長を務めているデイビッドは８４才。テニスも上手で、皆んなの面倒をよく見てくれる。９０才のボブは会計係りを６０年間やっていて、テニスはもうしないけど様子を見に毎週やって来る。９１才でテニス現役のドンや、壊れたものは何でも直してくれるロドニーのような、縁の下の力持ちもいる。自然と皆んなの尊敬と感謝を集めている人たち。こういう人たちのお陰で「フェアモント・テニスクラブ」は、安心で楽しい場所になっている。
春が来て新しいシーズンが始まった。オープンデーには４０人ほどが集まって美味しいお昼ご飯を食べた。シャンペンとワインとビールもあった。今年も怪我をしないように気をつけて大いに楽しみたい。
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