コアラ・ウォーク

On 2011/08/30, in その他, by evermidori
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「コアラの赤ちゃんが生まれたよ。見においで。」というお誘いがあった。マリヨレーンとハワードの家の裏庭を出ると、ユーカリの林がずうっと続いている。鳥の声を聞きながらコアラを探す。「あ、あそこに」「見て、あの木の上にも」と、たいていハワードが見つけて教えてくれる。ハワードはコアラ探しの名人だ。教えられてもどこにいるのかすぐには分からない。双眼鏡を使ったりカメラのズームを使ったりして確かめる。One, Two, Three…. と数えながら、ゆっくり3キロぐらい歩いただろうか。45まで数えたところでマリヨレーンはお昼ご飯の支度をするために引っ返して行った。ハワードと私は更に歩いて53まで数えた。同じコアラを違った角度から見て数に入れたりしないように、帰り道では数えないというルールだ。

これ以上は望めないほど良いお天気。

「ほら、向こうに見える右側の木の半ばあたり・・・背中を向けて座っているでしょう。」

「こんにちは。良いお天気ね!」

「あ、赤ちゃんを抱いている。濃い毛の色の赤ちゃんが見える?赤ちゃんの足がお母さんのお腹に抱きついているでしょ。」

「あ、あそこにも赤ちゃんを抱いたコアラが。」

 

ピナ

On 2011/08/29, in 映画, by evermidori
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三つ理由があって「ピナ」を観に行った。ダンス映画だということ。「ブエナ・ヴィスタ・ソーシャル・クラブ」や「ベルリン天使の詩」の監督だということ。3D映画を体験してみたかったこと。

映画は、ピナ・バウシュが創作したダンスを次々に見せてくれる。バレーでもない、これが舞踏というものなのかしら。あまりの斬新さについて行けないところもあるけど、不思議に力強く「美しい」。何人かのダンサーがクローズアップされ、ダンスのことを、またピナ・バウシュの思い出を短く話す。いろいろな国籍のいろいろな年齢の人達がいる。映画撮影を前にピナが癌で亡くなったため、監督のヴィム・ヴェンダーと(ピナが率いる舞踏団の)ダンサーたちがピナに捧げる「記録映画」になった、とのこと。

3D映画(立体映像、立体音響)というのは迫力があった。どんなふうに撮影されるのか、プラスティックのサングラスにどんな仕掛けがあるのか知らないけれど、踊りが繰り広げられるその場に自分が居るような錯覚を覚える。ダンサーの鼓動や息づかいさえもが感じられ、水しぶきが飛んで来るようだ。

映画は良かった。しかし、こういうダンスが好きかと言うと、うーん・・・「人がどう動くかではなく、何が人を動かすのか、ということ」・・・なるほど。

 

その他: 梨の木

On 2011/08/21, in その他, by evermidori
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「植えてない花」ばかり贔屓しないで、素敵だと思った梨の木のことも書いておこう。梨と言っても直径1センチぐらいの小さい実は(霜に当たって柔らかくなるまで)鳥も食べないらしい。この白い花の下でお花見をしてみたい。中国原産の “Callery Pear” は愛知、三重、岐阜、長野にもあって「豆梨」とか「犬梨」とか呼ばれているそうだ。


 

花の名前

On 2011/08/21, in その他, by evermidori
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日曜日でも3時半過ぎのマウント・ロフティー植物園に人の姿はほとんど無い。春の花をたくさん見た。レンギョウと梨の花が特に良かった。自然林には、この前とはまた違った花が咲き始めていた。

「ベーコン・アンド・エッグ」の名前を教えてくれたのは、だいぶ前に大人の日本語クラスに来ていたスーザンという生物の先生だった。一緒に半日の山歩きをしたことがある。救世軍の女子の帽子の形に似ているという「サルベーション・ジェーン」は、アデレードに来てまもなく知り合ったマーク・ラドフォードが教えてくれた。彼は文部省の奨学金を貰って長崎大学へ行ったのだった。どちらともいつの間にか連絡が途絶えてしまったけれど、花の名前と一緒に思い出す。へアリー・ピンク・ベルは本で調べた。マウント・ロフティーにも見られると書いてあるから間違いないと思う。

Bacon and Egg

Salvation Jane

Hairy Pink Bell
 

マーマレード

On 2011/08/20, in 食べ物, by evermidori
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「緑さんのブログを久し振りに見たら、笑っちゃいました。魚だとか梨だとかがずらりと並んで・・(略)のどかで面白いです。」という感想を頂いた。私の毎日はそんなに「のどか」でもないんだけど、そう思われても仕方無いか。

三種類のマーマレードを作った。酸味の強いセヴィール・オレンジで作ったのが一番美味しい。どのくらいの甘さにするかが迷うところで、「糖分控え目」も控え過ぎると詰らない気がする。苦さも甘さも適当に強いほうが好きだ。こんがり焼いたパンに載せて食べる。コーヒーと一緒に。週末ぐらいは「のどか」に過したい。

セヴィール・オレンジ

ブラッド・オレンジ

ルビー・グレープフルーツ

 

タラゴン

On 2011/08/18, in 食べ物, by evermidori
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野菜と一緒にいろいろなハーブの束を売っていた。サイモンとガーファンクルの歌みたい。♪ パセリ セージ ローズマリー  &  タイム・・・・その他にも、ミント、コリアンダーなど。黄色い花をつけた知らないハーブがあった。店の人に聞くと「タラゴン」だという。これがタラゴンなのか。初めて見る生のタラゴンに花まで付いているのだから、天にも昇る心地。♪  タラゴン、タラゴン、タララン、ラララン・・・。

大切に持ち帰って、ガラスのポットに入れてじっくり眺める。まずはお茶を飲んでみる。アニスのような香りで甘くて美味しい。蕾を口に入れて噛んでみると、強烈な香りが口いっぱいに広がる。調べてみると、これは「フレンチ・タラゴン」でも「ロシアン・タラゴン」でもなく「ウィンター・タラゴン」というのだった。


 

ニンニク と ネギ

On 2011/08/15, in 食べ物, by evermidori
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ちょっと見ると似ているけれど、手前はニンニクで向こうは根が赤いネギ(スプリング・オニオンと呼ばれる)だ。葉を食べる為に出荷される若いニンニクは、マッシュルームと一緒にオリーブ油で炒めると、ニンニクの香りがして柔らかな葉っぱが美味しい。ネギはふんだんにサラダに入れて生で食べる。

最近は「生きる為に食べる」よりも「食べる為に生きている」みたいだ。食べ物が気になる。珍しいものを見ると是非食べてみたいし、普通に食べているネギの一本にも改めて心惹かれる。


 

パーチ(perch)

On 2011/08/15, in 食べ物, by evermidori
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黒い斑点がオシャレだと思う。日本にあるのか無いのか日本語で何と言うのか知らない。ポロポロとあっさりした白身。最近は(切り身じゃなくて)丸ごとの魚を買うことが多い。丸ごとのほうが新鮮だし安い。

大きな海に囲まれているのだから、オーストラリア人はもっと魚を食べたら良いのに、魚屋の数は肉屋の数に比べたら圧倒的に少ない。魚の種類も鮮度も貧弱だ。魚屋というのはこういうものだよ、と、茂原の「ヤマト水産」を見せてあげたい。

 

パパイヤ

On 2011/08/15, in 食べ物, by evermidori
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パパイヤは、冬でも暖かいクィーンズランドから来る。オレンジのは甘く、黄色いのはやや苦みがある。香りも僅かに違うけど甲乙付け難く両方好きだ。そのまま食べたり、サラダに入れたり、クレープで巻いたり、ハムと一緒にサンドイッチにしたりする。白いのは瓜のようなもの。細く切って、コリアンダーを刻んで、レモン、チリ、フィッシュソースなどを適当に入れてタイ風サラダにする。食べる度に「グリーン・パパイヤ」という映画を思い出す。

 

小さいカメラ

On 2011/08/15, in その他, by evermidori
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素晴しい写真を見ると「こんな写真が撮れたら良いなあ」と羨ましくなる。「写真の腕も良いけれど、カメラのレベルが違うんだ」と諦める。私の小さいデジタルカメでは芸術写真は撮れない。でもこれで撮れるだけの写真で私はいいんだ。重たいカメラや複雑な操作は苦手だから。

月を写すのは無理だと思っていたけれど(12倍のズームで手ぶれしないように気を付けて)何とか撮れた。14日のお盆の晩の、一日遅れの満月。