“Piggledee”

On 2012/02/25, in その他, by evermidori
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“Piggledee” は、娘が1年前に始めた手作り子供用品のブランド名で、オーストラリアとアメリカのオンラインショップで売っている。シンプルなデザイン、綿や麻などの上等の生地、可愛い柄が人気で、最近は結構売れているらしい。2歳と4歳の子育てだけでは精神衛生上良く無いのだろう、子供達が寝た後の時間に楽しそうに布を広げてデザインを考えたりしている。面白いんだって。工業用ミシンまで購入して本気みたい。

A4のフォールダーが入るバッグと、お揃いの小物入れ、お弁当袋、鉛筆入れ、キーリングなど、お気に入りの “Piggledee” をいろいろ持って、母は毎日仕事に出掛ける。

 

「きらきら」

On 2012/02/25, in , by evermidori
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冬の札幌から、真夏のアデレードに、雪の本が2冊届いた。学校の子供達に見せてやってくださいというメッセージが添えてある。アデレードには雪が降らないので、雪を見たことが無い生徒がほとんどだ。「きらきら」は、一生をかけて雪の結晶を撮り続けたという吉田六郎さんの写真に谷川俊太郎の詩が添えてある。(逆かな?)

きれいだね
てんからおちてきた ほしみたい
きれいだね
とてもちいさい ほんとうは
たべたいな
なめたら あまいかな?
ふしぎだね
みんなそっくり ろっかくけい
ふしぎだね
だれがきめたの このかたち
たくさんたくさんあつめると
ゆきだるま
もっとたくさんあつまると
あるぷすだ ひまらやだ
しずかにつもっていると やさしいけれど
なだれになると おそろしい
きれいだね
でもおかねでかえない ゆびわにできない
きれいだね
きらきらかがやく
かみさまからのおくりもの
かなしいな
あっというまに とけちゃって

この本を、いつ、どのように、どの学年の生徒達に見せるか考えている。「ゆきやこんこ」の歌を教える時に、俳句を紹介した後に、平仮名を読む練習に。いろいろ楽しみ。雪を知らない子供達よりも、雪が恋しい私が喜んで眺めています。Mさん、有り難うございました。


 

二度だけの特別上映だというので、映画館はほぼ満席だった。展覧会の始まる前日、招待客と一緒にカメラも入って映画が撮影されたとのこと。

という訳で、カメラと一緒にロンドン国立美術館の中に入る・・・・ゆったりした空間、広い床にはシンプルでどっしりした木のベンチ、作品が掛けてある渋い小豆色の壁、カメラは一通りざっと全部の展示室を巡って会場の様子を見せてくれて、それからスクリーンいっぱいに見覚えのある作品が映し出される。カメラの捉える映像はとても綺麗だ。描かれた女性達の眼差しや表情が思っていた以上に美しい。細部の描写の精密さにも改めて驚く。

ところが、作品と作品の間に解説者が次から次に現れて、その度に目も気持も作品から引き剥がされる。美術館の偉い人や展示を企画した人や評論家や画家や音楽家 etc. の顔と、その人達にインタビューしている厚化粧の女性の顔と、熱っぽく解説する口調が煩い。あなた達を観に来たんじゃない、どうか静かに絵を観させてくれないだろうか、良い解説をしてくれるのなら顔を見せずに陰で穏やかな声で話してくれないだろうか。

半分ちょっとぐらいを観たところで席を立って出て来てしまったのは、疲れていたせいもあるかもしれない。席を立った人は他に居なかったから。

 

「アルハンブラの想い出」

On 2012/02/15, in その他, by evermidori
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素敵なギター曲を友達が教えてくれた。「16世紀だかにスペインを追われたアラブ人たちが、アルハンブラ宮殿を偲びながら去って行く心の内を(タレガが)詠ったもの」だそうだ。Youtube でいろいろな人の演奏を繰り返し聴いていたら、哀しいトレモロが勝手に耳の中で響くようになった。車を運転していてもシャワーを浴びていても。

注文していたセゴビアのCDがアマゾンUK から届いた。おまけに、セゴビアに賞賛されてデヴューしたというオーストラリア出身のジョン・ウィリアムスのCDも。

 

アチャチャ

On 2012/02/15, in 食べ物, by evermidori
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初めて見る果物は 「アチャチャ」という可笑しな名前。中はどんな色だろう?いったいどんな味がするんだろう?まったく想像もつかない。わくわくしながらも、用心深く取り敢えず三つだけを買って帰る。

さあ何が出て来るか。縦に切って見ると・・・薄緑と茶色と白とオレンジの、目玉みたいだ。ふう〜ん、真ん中はやわらかそうだけど種だろうから、白い果肉を食べるのかな?どれ、どれ。種を除いてからスプーンですくって食べて見ると、エキゾチックな香りと甘さと瑞々しくもクリーミーな食感。これは美味しい。明日行ってもっと買って来よう。

インターネットには何でも出ていて有り難い。南米ボリビアが原産で、オーストラリアではクイーンズランドで栽培されているそうだ。

 

“The Artist”

On 2012/02/07, in 映画, by evermidori
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カラーが無かった時代の白黒映画はとても良いのに、なぜ今はもう白黒映画を作らないのかなあと、ずっと思っていた。しかしやっぱり、3Dの時代に敢えて白黒映画を創る人がいたのだ!しかも何と無声映画だ!フランス人の監督だと知って(根拠も無く)なるほどと思った。生き生きとした演技と美しい画面に魅了され、音楽に耳を澄まし、可笑しさに笑い、久し振りの銀幕を堪能した。

無声映画のスーパースターであったジョージ・バレンティンと新人ダンサーのペッピー・ミラーとのちょっとした愛の物語。ハリウッドが無声映画から有声映画に移る時代(1927年ー1932年)を描いている。この時代のこの内容だから白黒の無声映画がぴったりなんだ。