オリーブの花が、枝いっぱいに咲いている。脚立に乗って写真を撮った。秋にはまた沢山の実がなることだろう。眺めるだけのオリーブの実。私の複雑な気持を他所に、白い花は実を結ぶ為に無心に咲いている。
今年の7月に悔しい思いをした。そこに小さいオリーブの木があることは知っていたけれど、暫くすっかり忘れていたのだ。気が付くと、成長した木の枝に紫色の実がびっしり!おお、収穫の時だ!大喜びで脚立を持って来たけれど、どの枝も高過ぎて届かない。棒切れや剪定バサミを空しく振り回した挙げ句、僅か10粒程を収穫して、あとは諦めるしか無かった。
適当な高さに剪定しなかった私が悪かったのだ。成長を見守ることさえしなかった報いだ。脚立から転げ落ちなかったのが、せめてもの幸いであった。