アーサー・ミラーの「クルーシブル」は劇場中継。「博士と彼女のセオリー」はスティーブン・ホーキング博士の（というより妻のジェーンの）物語。「スティル・アリス」は、若くしてアルツハイマーになった大学教授の話。「セルマ」は、マルチン・ルーサー・キング牧師の話。「ミスター・ターナー」は、画家のウィリアム・ターナーのこと。この一ヶ月で５本見た。

五つ星の映画かもしれないという期待を持って見に行ったものばかりだけれど、結果は、みーんな四つ星だった。見なくても良かったということが、見てみないとわからないのだからどうしようも無い。まあ、評判とか評論とかもあるけれど、当てにならないことも多いから。

ホーキング博士を演じたエディー・レッドメインが主演男優賞を、アリスを演じたジュリアン・ムーアが主演女優賞を獲得した。それについては異義は無い。どちらも素晴しい演技だった。

でも私は、「イミテーション・ゲーム」のベネディクト・カンバーバッチに主演男優賞をあげたい。どちらも天才の悲劇を描いた映画だけれど、「イミテーション・ゲーム」の方が良く出来ているし、カンバーバッチのほうがやっぱり上手だと思う。好みかな？エディー・レッドメインは「レ・ミゼラブル」の中でマリウスをやった時のほうが良かったと思う。