冬祭り

On 2015/06/21, in 学校, by evermidori
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冬至の二日前、小学生と高校生は別々の場所で歌や詩やお話を楽しんだ後、グラウンドで合流した。小学生は自作の提灯を持って螺旋形の道を歩く。その間じゅう高校生の祈りのような合唱が続く。父母たちも教師たちも毛糸の帽子に襟巻と手袋、暖かい服を着込んで、無言でじっと灯りを見守る。

やがて8年生が松明を持って踊り、最後に縄で描いた絵に火が灯される。長い時間かけて燃え尽きるまで綺麗だった。鳥に乗って飛んで行く長い髪の女の子の絵が好きだった。

暫し皆の気持がひとつになった。真っ暗闇と灯りの魔法。

 

  
 
 

 

 

香り

On 2015/06/14, in その他, by evermidori
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早咲きの水仙の香り。グアヴァの香り。その辺りに行くだけで漂ってくる。グアヴァを丸ごと口に入れると香りはもっと濃縮されて強くなる。

人の性格は視覚型と聴覚型に分かれるらしい。臭覚型っていうのは無いのかな?

私は星座も血液型も手相もぜ〜んぜん信じられないから、視覚型とか聴覚型とかいうものも信じない。

 

 

 

7年生の巻き寿司

On 2015/06/14, in 学校, by evermidori
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何をやらせてもそれぞれの個性と能力が表れるのは仕方の無いこと。初めてにしては上出来。よほど嬉しかったらしく「ありがとう」と「美味しい」を繰り返していた。

米も酢も海苔も良いものは手に入らないし、予算の都合でツナ缶しか買えない。生徒達にはいつかもっともっと美味しい巻き寿司を食べて欲しい。

 

 
 

新たな文通

On 2015/06/13, in 学校, by evermidori
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23通の手紙が京田辺シュタイナー学校の7年生から届いた。馴染みのある色鉛筆の使い方など、シュタイナースクールのものだとひと目で分かる。誰を誰のペンフレンドにするかで悩んでいたけれど、クラスに持って行くと難なくたちまち決まった。生徒達の素直な感覚と行動力は素晴しい!
「この子はお絵描きとお料理が好きで、チェロを習っているそうです。」
「じゃあ、キイラだ」「キイラがいいよ」「そうだ、そうだ」
皆に言われてキイラも嬉しそうにその気になる。
「この子は釣りが好きだって」
「あ、じゃあ、それは僕だ!」と、名乗りを上げる。
それぞれのペンフレンドに早速お返事を書いている。「おてがみ ありがとう。わたしの なまえは エレーニです。12さいです。」
習っている日本語を(向こうにとっては英語を)ちょっぴり実際に使ってみる良いチャンスだ。
文通はこれが初めてではない。岡山県山陽東小学校と17年間も文通をしていた。続けるのが大変で草臥れて止めたのはつい3年前のこと。喉元過ぎて熱さを忘れたわけではないけれど・・・。
 
 

 

 

写真の加工

On 2015/06/10, in 学校, by evermidori
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『山姥の錦』というお話を日本語劇にする。11年生の生徒達は台詞を覚えるのに忙しい。私は小道具を作ったり衣装を揃えたりで忙しい。ドレスリハーサルは来週。本番は再来週。きっとうまく行く、と生徒達の力を信じることにしている。誰よりも生徒達自身がうまくやりたいと思っているに違いないから。

左は絵本の挿絵だ。晴れた日でも満月の晩でも頂上に黒い雲がかかっている、超福山だ。そこには山姥が住んでいる。右は友達が撮った満月の写真を私が(無料のソフトで)加工したもの。お月見の場面では右の写真をホールのスクリーンいっぱいに映し出す。

写真の加工なんて初めてだけど、初めてにしては良く出来たと思って満足している。

   

 
 

2本立て

On 2015/06/09, in 映画, by evermidori
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忙しい時で気分転換が必要だったし、どちらも見たい(見ても良い)映画だったし、同時にやっているなら好都合、しかも2本で10ドルは安い、と、いくつか理由があって観に行った。

”Rosewater” は、2009年にイランに大統領選挙の取材に行ってスパイ容疑で4ヶ月近くも拘束されたカナダのジャーナリストが書いた本を映画にしたもの。長期に残忍な拷問を受け、孤立無援の独房で自殺も考える。しかし牢獄の外では沢山の人達が彼の釈放を求めて活動していることを知って、突然に希望の光が射す。独房で踊り出す場面がいい。

“Testament of Youth” は、イギリスの作家 Vera Britain  という女性が第一次世界大戦で婚約者も兄弟も友達も奪われ、平和主義者になる話。最後に「私たちがやった戦争は間違っていた!」と声を出して訴える場面が良い。

しかし、やっぱり、どちらも、せいぜい、星4つ。疲れたあ!もう決して2本立てなんか観ない。