80年、100年と経った家が、一軒また一軒と取り壊される。古い家を修理しながら維持するのは大変だから、建て直した方が手っ取り早いのだろう。
ユンボやブルドーザーが入るとたちまち、屋根も壁も台所も寝室も容赦なく壊される。庭の木々は根こそぎ切り倒される。咲いている花も芝生もそのまま潰される。すべてがどこかへ運び去られて、周囲の塀だけが残って、ぽかーんとした更地になる・・・・そしてそのうち、モダンな家が建つ。
「ボロ家」と「緑面積」はこの春、めでたく喜寿を迎える。77歳の桃の花が満開だ。今年は特別に綺麗だ。どうか長生きして、100歳までも咲き続けて欲しい!