我が愛する「ボロ家」と「緑面積」

On 2017/08/28, in , by evermidori
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80年、100年と経った家が、一軒また一軒と取り壊される。古い家を修理しながら維持するのは大変だから、建て直した方が手っ取り早いのだろう。

ユンボやブルドーザーが入るとたちまち、屋根も壁も台所も寝室も容赦なく壊される。庭の木々は根こそぎ切り倒される。咲いている花も芝生もそのまま潰される。すべてがどこかへ運び去られて、周囲の塀だけが残って、ぽかーんとした更地になる・・・・そしてそのうち、モダンな家が建つ。

「ボロ家」と「緑面積」はこの春、めでたく喜寿を迎える。77歳の桃の花が満開だ。今年は特別に綺麗だ。どうか長生きして、100歳までも咲き続けて欲しい!

 

 

 

ブルー・レン

On 2017/08/27, in その他, by evermidori
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マウントロフティーに出かけたら、ブルー・レンに出会えた。オスの羽根の色が、春の一時期だけ鮮やかなブルーになる。日本名は「ルリオーストラリアムシクイ」だそうだ。

 

小さくて常に素早く動いていて、写真を撮るのが難しい。

 

 

 

得意だったことが

On 2017/08/25, in 食べ物, by evermidori
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久しぶりに15人分の晩ご飯を作った。15人だろうと30人だろうと料理するのは平気だったのに、なんだかモタモタしている。大きな鍋を持ち上げると手首が痛い。茹でたホーレン草をぎゅっと絞ると痛い。硬いものを切る時も痛い。でもそれだけではない。そんなことではない。

3つ、4つのことを並行して手順良く手際良くこなす能力が落ちている。オーブンでケーキを焼きながら、一つの鍋でカリフラワーを茹で、もう一つの鍋で味噌汁の用意をして、胡麻を煎るためにフライパンを熱する、その間に胡瓜を薄切りにする。そういうことが得意だったはずなのに、楽々だったのに、どうしたんだろう?

僅かでも焦がした胡麻は捨ててやり直すしかない。カリフラワーは茹で過ぎ寸前で悔しい。5分ほど焼き過ぎたケーキはアイスクリームと苺を載せて添えてごまかす。ローストしたチキンは塩味が足りないし、稲荷寿司の油揚げは煮過ぎ。

それでも和食というだけで、日本から来た高校生たちは喜んでくれる。「2週間ぶりのお味噌汁が沁みる」なんて言ってくれる。デザートを食べ終わるとピアノやギターを弾いて日本の歌、オーストラリアの歌、珍しい沖縄の歌・・・賑やかで、華やかで、楽しそうで、若くて美しい人たちを眺めながら、私はがっかりしょんぼり疲れている。

 

 

グレーのサンタ

On 2017/08/25, in , by evermidori
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大きな木の高い梢で、小鳥(ホーランド・ハニーイーター)が新芽をついばんでいる。

ずっと下の太い幹のところで「グレーのサンタ」(もと黒いサンタ)が不機嫌な顔をしている。

 

3度目のモリアルタ

On 2017/08/22, in その他, by evermidori
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午後になって雲がちぎれて陽が射してきた。いそいそと3度目の「モリアルタ保護公園」に出かける。山の散歩はいつも素敵で飽きることがない。

こういう角度で「ヤッカ」を見ると、アボリジニが隠れて槍を立てているみたいに見えなくもない。エニシダが咲き始めていた。

レインボーロリキート(インコ)は、首をクルリと180度回して仰向きになって花の蜜を吸っていた。ふくろうが180度首を回すのを見たことがあるけど、どんな鳥にも出来るのかな?

コアラは夜行性だけど、パッチリ目を開けれて高い枝から私を見下ろしていた。


 

 
 
エミリー・ディッキンソンの詩を少し読んでから見に行った。 詩は良いのだけれど、映画は期待はずれ。スロー過ぎて長過ぎて、草臥れたぁ。星3つ半だと思う。シニア料金で7ドル50だから、まあいいか。(岩波ホールでは1400円。)

信仰の告白をただ一人拒否する、女学校を1年で退学する、結婚しない、他の人との交際を避けて自分の家に引きこもる。意志が強くて自分を曲げない純粋で孤独な女性だった。発表した何編かの詩は評価されず、亡くなってから1800もの詩が見つかって有名になったそうだ。可哀想に。
 

 

海を見たい

On 2017/08/13, in その他, by evermidori
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5時を過ぎた頃に、とつぜん海を見に行きたくなった。こういう衝動はどこから来るのか分からないけど、20分後にはもうサマトンの海岸に着いていた。

まさに日が沈もうとするところだった。また一日が終わる。太陽が沈んで昇って沈んで昇って、毎日まいにち毎日が過ぎ去っていく・・・。

潮がたっぷり満ちていて砂浜は歩けないので、海岸沿いの歩道をずうっと歩いて暗くなった。

山の散歩が続いた反動で海が見たくなったのかもしれない。空気が暖かくなったからかもしれない。ちょっと気持ちが不安定になりそうな予感がして先手を打ったのかもしれない。分からないけど、海に行きたくなったことだけは確かだ。

 

カボチャを生で

On 2017/08/13, in 食べ物, by evermidori
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ファーマーズマーケットから帰るとすぐに、買って来た野菜でサラダを作る。

ベビーほうれん草の緑の上に、フェネルの白、ビートルートの赤、カボチャのオレンジ色。スイスマッシュルームと厚揚げのソテー、スモークサーモン。自家製オリーブを漬け汁ごと。最後にドゥッカを振りかける。混ぜないで、それぞれの味と色を楽しみたい。庭の陽だまりのベンチに座って食べる。

実は、カボチャを生で食べるのは初めてだけど、どうだろう・・・あ、いける!甘くてジューシーで美味しい!はまりそうだ。

 

咲きたいから

On 2017/08/12, in , by evermidori
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鉢植えの花はプレゼントに頂くだけでなく、時には自分で買ったりもする。花が終わったら地面に移してやろうといつも思うのだけれど、思うだけで必ず枯らしてしまう。

庭の隅に何ヶ月も置き去りにしていたのが、なんと再び花を咲かせているではないか!雨水だけで生き延びたのか、葉っぱが茂って蕾もたくさん付いている!生命力に驚くと同時に恥ずかしくなる。許して!

「いいのよ。春だもの、咲きたいから咲いているだけ。」

   

 

匂い袋

On 2017/08/12, in その他, by evermidori
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孫娘がお手玉を覚えたことを日本の友人に話したら、手作りの可愛いお手玉を、ひとつ送ってくださった。とてもいい香りがする。乾燥させたラベンダーの花が小豆と一緒に入れてある、お手玉の匂い袋だ。

気分転換に高く放り上げて両手でキャッチして匂いを嗅ぐと、気持ちが落ち着くから不思議。夜は枕もとに置くと安眠のためのアロマセラピーにもなる、かな? 孫娘へのプレゼントだと書いてあるけれど、私がしばらく預かることにする。