１０年以上も使っていない納屋の掃除、これも今年のプロジェクトのひとつだ。とりあえず４立方メートルの、スキップと呼ばれる鉄製ゴミ箱を頼んで裏の出入り口に置いてもらう。（２立方メートルのは１００ドル、４立方メートルのは１７０ドル。）

力持ちの友人に手伝ってもらって不要のものを片っぱしからどんどんどんどん、このゴミ箱に放り込む。剪定した木の枝や枯葉も隙間に入れる。そして上に乗ってぎゅうぎゅうぎゅうぎゅうと押し込み詰め込む。工夫と腕力次第でかなりの量が入る。

いっぱいになったら連絡して取りに来てもらう。ゴミ箱はクレーン車で埋め立て地へ持って行かれ、おばけ屋敷のようになっていた納屋は７割がた片付いた。あと一息。（ゴミは再利用されるか埋められるかで、焼却はされない。）

毎日色づいては甘く熟れるイチジクを、鳥たちが食べに来ないのが不思議でならなかった。しかしやっぱりある朝、先を越されてしまった。次の日も、次の日も、いちど覚えたらもう毎日私より先に食べてしまう。

「ネットを掛けるなんて、見た目もそのケチな心もイヤだわ。」「庭の果物は鳥たちと仲良く分け合う。」な〜んて言ってたのはどこの誰だったっけ？　美味しいイチジクを守るためなら、なりふり構わずネットを買ってきて木に被せる。ああしかし、もう本当にカッコ悪い。醜い。しかも何とネット越しに突いたらしい痕跡を見ると、気も狂いそうだ。