家から車で7分の、カーリックヒルという公園に散歩に行った。菊、ドングリ、紅葉、ローズヒップ、石榴の写真を撮った。薔薇やサルビアも盛んだったけれど撮らなかった。
家から車で7分の、カーリックヒルという公園に散歩に行った。菊、ドングリ、紅葉、ローズヒップ、石榴の写真を撮った。薔薇やサルビアも盛んだったけれど撮らなかった。
きっかけは二つ。中学時代の同級生が「昭和の映画にはまっている」と言ったこと。もう一つは「ベルリン・天使の詩」を見た時に「この映画を小津安次郎に捧げる」と書いてあったこと。それで、小津安次郎の映画をたまたま手に入ったものばかり5本見た。「秋日和」「東京物語」「秋刀魚の味」「麦秋」「晩春」。
どうしてこんなに隅々まで良く分かって共鳴するのだろう。日本語だから、日本を離れているから、この年齢になったから、その時代の記憶が懐かしいから、女優さん達が綺麗だから etc.
ゆったりした時間の流れが心地良い。日本のありふれた風景が美しい。余韻を残した静かな描写 が効果的。控え目な演技でも(だからこそ)気持が切々と伝わって来る。普通の暮しの豊かさと、普通の人達の心の深さ!小津安次郎は私が見たような映画を40代後半から50代に作っているから、やっぱり「この年だから分かる」というのが当たっている気がする。(若い時に気に入って見ていた人達は、原節子さんが好きだったからじゃないかしら・・・?)
日本人のお母さん4人が、朝早くから沢山のお米を洗って洗って洗って洗って炊いて炊いて炊いて炊いて握って握って握って握って海苔を付けて付けて付けて付けてラップで包んで包んで包んで包んで数えて数えて数えて数えて売って売って売って売って、大変頑張って下さって、1個2ドルで550個が飛ぶように売れた。
父兄の一人が、畑から巨大なカボチャを持って来てくださった。いったい何キロあるでしょうか? 重さを当てようと思う人は1ドル払ってね! 30キロ、50キロ、73キロ? もっと重いよ。沢山の人達が頭をひねってどんどん寄付金が集まった。正解は104キロだった。
今まで授業の為に集めて来た浴衣や着物や法被を全部出して、スタッフや子供達に寄付金5ドルで着付けたところ、楽しんで喜んで10ドル20ドルと払ってくれた。”Kimono” を着ると、どの生徒も可愛いらしく、先生たちもなかなか綺麗でカッコ良かった。地域の新聞に写真入りで記事が出たので学校の宣伝にもなったし、これは我ながら良いアイディアだったと思う。
50ドル、100ドル、と気前よく寄付して下さる人達もいたので、結局2000ドルを超える義援金が集まった。被災地の子供達の為に使われるよう、オーストラリア・ユニセフを通して日本に送られることになった。