「お互い、暑いよね」「喉が渇くわ。」「ところで、緑さんはもうすぐ日本に行っちゃうよ」「だれかお水を足してくれるのかな」「心配だわ」「アンズもスモモももうすぐだね」「待ちきれないわね」「私、スモモ大好き」「緑さんに少し残しておいてあげようか」「無理だよ」「期待してないと思うよ」「明日は10度下がって30度だって」「良かったわ、ホッとするわ」」
「お互い、暑いよね」「喉が渇くわ。」「ところで、緑さんはもうすぐ日本に行っちゃうよ」「だれかお水を足してくれるのかな」「心配だわ」「アンズもスモモももうすぐだね」「待ちきれないわね」「私、スモモ大好き」「緑さんに少し残しておいてあげようか」「無理だよ」「期待してないと思うよ」「明日は10度下がって30度だって」「良かったわ、ホッとするわ」」
強烈な眩しさと熱が、頭上から四方からカーッと(親しみを込めて)襲ってくる。光と熱の乾いたシャワーを浴びているみたいだ。太陽の挑戦を受けて立ってじっと動かないでいると、全身をじりじりと炙られるようだ。ちょっとクラクラして目を閉じる。体が軽くなっていくような気がして一種の快さを感じる。
日陰でも43度。日向は何度ぐらいあるのだろうか。12月で43度というのは記録的な暑さだそうだ。本当に暑いのは1月、2月だから。
夕方、カーテンを開けて、仕事部屋の机に座ると目の前に、名前を覚えたばかりの「ニュー・ホーランド・ハニーイーター」が水を飲みに来ている。飲みにくそうに首を伸ばしている。見ると水盤の水は蒸発してしまって2センチほどしか残っていない。ご免ね。水を足そうと裏のドアを開けると飛び立った。水盤の左側の小さな黒っぽいものは、何とミツバチだった。ミツバチも水を飲むんだ。知らなかった。可哀相にミツバチは熱中症でふらふらしている。
窓にリースやサンタさんを飾り、今度はクリスマスの為の赤い花を買った。オーストラリア原産の「プロティア・ピンクッション」にヒイラギを添えて。クリスチャンじゃないけど、季節の行事は楽しい。
ピンクッションと呼ばれるオーストラリア原産の花がもうひとつあって、早春に咲く「ヘイキア・ピンクッション」はユーカリの仲間。そっちの方が好きだ。花火みたいだとも思う。
やっぱりハニーイーターの一種だったんだ。鳥のことに詳しい人に写真を送ったら「ニュー・ホーランド・ハニーイーター」だという返事が返って来た。改めてインターネットを見ると、間違い無い。生息地はオーストラリア南部一帯。結構強い鳥で、巣作りの時期には自分より大きい鳥でも縄張りから追い出すらしい。
ニュー・ホーランドというのは、イギリス人のキャプテン・クックよりも前にやってきたオランダ人が、この国に付けた名前だそうだ。