カリフラワー

On 2012/07/29, in 食べ物, by evermidori
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大きなカリフラワーを四つも買ってしまった。普通の白いのと、お気に入りの紫色のと、黄緑色のを二つ。一つは、見れば見るほど面白い模様の「ロマネスコ」だ。今週はカリフラワーばっかり食べることになりそうだけど、季節のものだから美味しいし、何と組み合わせてもうまく行く。

 

英語の俳句

On 2012/07/25, in 学校, by evermidori
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9年生の全員が出演する(7~8分の)短い劇の脚本を書いた。生徒二人が俳句の話をする場面がある。

生徒5 これは なあに?(生徒6が持っている紙切れを取り上げる)
生徒6 やめて!返して!何でもない。(取り返す)
生徒5 見せて、見せて!(覗き込む)

生徒6 分かった。ちょっと待って。詩を書いたの。聞いて。(ゆっくり読み上げる)

The white crane flies nortth

Snow White against a blue sky

She flies to freedom.

生徒5 英語の俳句じゃない。素敵!綺麗!
生徒6 ありがとう。俳句は5、7、5の音節。ふ、る、い、け、や 蛙飛び込む 水の音

生徒5 それは、松尾芭蕉!

ネットで見つけた英語の俳句を使っていたら、(生徒6の)レイラが、自分で作ってみると言って次の時間に持って来たのがこの俳句。俳句を作ったことと、自作のものを使いたいという気持がとても嬉しかった 。すぐに目に浮かんだのは、矢川澄子さんの絵本「つるにょうぼう」の挿絵。大好きな赤羽末吉さんの絵画。

 

遊び心

On 2012/07/23, in その他, by evermidori
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白地のボールの中いっぱいに描かれた青い花びらが綺麗だ。手に取ってみて、薄さも軽さも大きさもすっかり気に入る。イスラエルの若い女性の作品。赤と黄色が無かったらもっと良いのに残念。どうしてこんな余分な色を付けるのかなあ。シンプルな方が美しいのに。

家に帰ってじっくり眺めているうちに、ハッと気が付く。邪魔だと思った赤と黄色は、中に入れるものの色と響き合うかもしれない!レモンを入れてみる。やっぱり!トマトを入れてみる。素敵!青だけもいいけれど無難過ぎて寂しいような気もする。この赤と黄色があるからこそ面白いんじゃないか!サラダだったら赤や黄色のピーマンが映えることだろう。ドライ・クランベリーやナッツを入れたご飯も綺麗で美味しく見えることだろう。赤と黄色は、(私に足りない)遊び心だ。

 

がぜん庭仕事

On 2012/07/21, in , by evermidori
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雨が止んで寒さも緩んだ土曜日の午後3時半、がぜん庭仕事をする気になる。こういう「突然のやる気」はどこからやって来るのだろう?Gパンに大きいエプロン、古い運動靴、手袋をはめて意を決して庭に出る。5ヶ月分の雑草が庭中に一杯だ。「雑草も美しい、抜かなくて良い。」と父は母に言っていたけれど、それも限度がある。濡れた地面に這いつくばって雑草を抜き、積もった落ち葉を片付け、広がり過ぎたタイムやジェラニュームを剪定する。小さな花にも球根の芽にもねじれた木の枝にも、忘れていた愛情がじわじわと湧いてくる。やれば出来るし、出来ると楽しい。腰も肩も大丈夫だ。労働は気持ち良い!

2時間で240リッターの「緑のゴミ箱」が一杯になってしまった。「緑ゴミ」は2週間に一度の回収だけど、いつも空っぽだから出さずじまい。明日は学校の用務員さんが来てくれるから、一気に綺麗になるはず。楽しみ。何を植えようかな。

 

気持が重い

On 2012/07/19, in 学校, by evermidori
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5年生の教室の窓に、200羽に満たない折り鶴が吊るしてある。300、500と数が増えないのは、今年の5年生が熱心じゃないからではなく、私の気持が弾んでいないからだ。生徒達は先生の気持に敏感に反応する。私が乗っていなくて生徒達が乗るはずが無い。

「広島と長崎を経験した日本は、核の恐ろしさを身にしみて知っている。核はいけない!戦争はいけない!世界平和を願って千羽鶴を折ろう!」と言って毎年、5年生と一緒に鶴を折ってきた。佐々木貞子さんのことを話し、「つるにのって」のアニメを見せる。1945年生まれの日本人としての使命感のようなものもある。でももう、そんなことを言うのが空々しく恥ずかしくなった。唯一の被爆国である日本が、福島原発の事故を起こし、放射能汚染が深刻に続いているというのに大飯原発を再稼働させてしまったたからだ。

・・・・それでもやっぱり気持を持ち直して、千羽を目指すべきだろうか。諦めたら負けてしまうから、と粘り強く「脱原発」の声を上げている官邸前の15万人や代々木公園の17万人に連帯する為にも。これからを生きる生徒達に平和を伝えるささやかなひとつのチャンスではあるのだから。

村上春樹さんの(去年のバルセロナでの)スピーチを読み返す。

・・・・・・・これは我々日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。

・・・・・・・ それは広島と長崎で亡くなった多くの犠牲者に対する、我々の集合的責任の取り方となったはずです。日本にはそのような骨太の倫理と規範が、そして社会的メッセージが必要だった。それは我々日本人が世界に真に貢献できる、大きな機会となったはずです。しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 

小さなもの

On 2012/07/09, in その他, by evermidori
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野ウサギ、カモメ、ムール貝の赤ちゃん、赤い花、私の影法師。途方も無く大きな空と海と大地の中で、生かされている小さな命。

野ウサギは、私との間に一定の距離を置いては立ち止り、「おいで!」と誘うように私を見ていた。距離を保ちながらどこまでも付いて行けばお話の世界に入り込めたのかもしれない。いつかそんな風にして、どこか知らない遠くへ行くのだろうか。





 

朝の海

On 2012/07/09, in その他, by evermidori
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海に沈む太陽は何度も何度も見るけれど、海から昇る太陽を見たのはいつのことだったか・・・・・もう忘れてしまった。

海はアデレードの西側にあって、北から南へ真っ直ぐに続いている。ずっと南に下りて行って、フルルー半島を横切って突っ切ってしまうと、ポート・エリオットの海は南東に向いていて、そこでは海の上に太陽が昇る。朝の海は穏やかで清らかだった。









 

黒い点線

On 2012/07/08, in その他, by evermidori
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長い列になって、海面スレスレを飛ぶ鳥の群れを見た。移動する黒い点線が綺麗だと思った。

 

鯨を見る

On 2012/07/08, in その他, by evermidori
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アデレードから南へ1時間ちょっと走ると、ポート・エリオットだ。ここからは、湾の中でゆったり泳いでいる鯨が見える。「ほら、あそこ!」「あっちにも!」「尻尾だ」「潮を吹いた!」「鳴いた」「大きい声ねえ」と飽かず眺める。でも、私の小さなデジカメで捕えるのはなかなか難しい。




 

結論

On 2012/07/03, in 食べ物, by evermidori
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最後の実験。野菜のマフィンを作った。カボチャの黄色、ズッキーニの緑、ドライトマトの赤とべーコンも入れて、美味しく出来て結論も出た。

カリフラワーの紫色は(油でも電子レンジでも)オーブンの熱でも変色しない。飾りに上に載せたものは綺麗な紫のままだ。ところが、マフィンの中にまぜ込んだものは無惨な灰青色に変色している。

結論:犯人は水だ!マフィンの種には卵や水が入っているから。水と一緒に加熱すると色素が溶け出してしまうのだ。茹でたり蒸したりして変色したのも納得がいく。紫の色を保つには水分を使わずに料理すること。生がなかなか美味しいけど、それじゃあ解決にならない。

ああ、面白かった!やっぱり休みはいいなあ!(ビジネスクラスでフランスに旅行したり河口湖の別荘で過すことに比べたら、本当にささやかで可笑しいぐらいの遊びだけど・・・)