野生動物の保護(プロジェクト)

On 2011/11/27, in 学校, by evermidori
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心優しいマハリアは、地域の鳥や動物に興味を持っている。5年生と一緒に鳥の巣箱を作ってあちこちに取り付けて雛が孵るのを観察した。ポッサム用の巣箱も木に取り付けて、小さいカメラに写してコンピューターの画面で観察した。パンフレットを作って地域に配った。将来はもうはっきりと「自然動物保護団体で仕事をする」と決まっているそうだ。

書かなかったけど、他にもダンス、写真、洋裁、車の改造、絵画などがあった。毎年、プロジェクトのテーマが実に様々なことに驚く。興味を持つことが皆違うんだ。というより、ひとりひとり顔も声も性格も能力も違うという基本的なことに感動する。そして、大丈夫どの子も必ず大きくなって巣立って行くのだと、改めて思う。

今の小学生達がどんなふうに巣立って行くのかを見届けることは出来ないけれど、想像することは出来る。6年生や7年生は勿論のこと、1,2年生でも既にそれぞれの個性や能力は生き生きと輝いて見えているんだもの。

 

スローモーション(プロジェクト)

On 2011/11/27, in 学校, by evermidori
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ソロモンは、スローモーションの場面を沢山取り入れた短い記録映画を作った。動画の一部をスローモーションで見せることの効果を説明し、コンピューターを使ってどの部分をどの位スローにするかなどの編集技術を学んだ。将来は映画作りの道に進むそうだ。

日本語を選択しなかったけれど、小学校の時から何となく印象に残る生徒だった。

 

マルクス主義(プロジェクト)

On 2011/11/27, in 学校, by evermidori
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アディは経済のことを考えているうちにマルクス主義に興味を抱くようになり、本を読んだり大学の教授に話を聞きに行ったり、メルボルンまで行って「マルクス主義大会」に参加したりした。「いろいろ勉強して面白かったけど、将来はやっぱりお金儲けをしたい」という。

アディはどうしても日本語がうまくならなかった。日本に行って日本語の中で暮らすしかないと思う。

 

ペダル・プリ(プロジェクト)

On 2011/11/26, in その他, by evermidori
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優等生のベンは自転車に情熱を傾けている。レース用の三輪車(低く寝そべるようにして座るとペダルが前にある)のキャプセルを設計手造りして、チームを組んで大会に出て高校生の部で2位になった。時速40キロから60キロぐらいでずいぶん長く走るらしい。そんな競技があることさえ知らなかったけど、グラン・プリより「ペダル・プリ」のほうが環境に良いし安全だ。このプロジェクトもスーパーバイザーは学校外の人だ。生徒達は自由にスーパーバイザーを捜して良いことになっている。

ベンはシドニーのシュタイナー・スクールから転校してきて、わずか5年の付き合いだけど、別れが辛い生徒のひとりだ。「べっかんこ鬼」ではお父さんの役をやった。娘の「ゆき」を演じた可愛いリリーは、あとちょっとで卒業だというのに3学期に学校を辞めてしまった。来年から美術学校に行くと言う。クラスメートのプロジェクト発表を見に来ていたけど、ちょっと寂しそうだった。

「ペダル・プリ」のサイト

http://en.wikipedia.org/wiki/Australian_International_Pedal_Prix

 

現代美術?(プロジェクト)

On 2011/11/26, in 学校, by evermidori
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徹底的に「私は私」を楽しんでいるマーサは、人魚の下半身やアイスクリーム付きのブラジャーやパンツやストッキングや人形などを思い付くままに編みに編んで、クラスメートに 着たり付けたりしてもらって写真を撮った。先生たちの間では、「ナンセンス」と言う人と「個性豊かで創造的な現代美術だ」という人に分かれ、後者が勝っている。新しいことを理解出来ない私は、残念ながら負け組。


 

ヘリコプター(プロジェクト)

On 2011/11/26, in 学校, by evermidori
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また一年があっと言う間に過ぎて、可愛い12年生たちが巣立って行く時が近付いた。先週と今週は卒業プロジェクトの発表会で週末返上だ。

科学少年のテンジンは、リモコンで動く「四つ足ヘリコプター」を設計、製作した。スーパーバイザーはフリンダース大学で働いている卒業生だ。どんなことを学んだか、どうやってコントロールするかなどを説明した後で、外に出て飛ばせて見せてくれた。ホールの屋根よりずっと高く飛んで、無事芝生のグラウンドに着陸した。将来はロボットを作る研究者になりたいという。

アルゼンチンに短期留学してスペイン語を習ってからは、ますます日本語が上手になった。こういう生まれながらに優秀な生徒が、シュタイナー・スクールという小さい世界に幼稚園から14年間も留まったことが(もちろん嬉しいけれど)少し不思議な気もする。


 

パッションフルーツ

On 2011/11/26, in 学校, by evermidori
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学校の庭に咲いているパションフルーツの花。3本の雌しべ(?)、5本の雄しべ(?)、無数の細い花びら(?)5枚の萼(?)が2重になっていて10枚。何と良く出来ているんだろう。上から見ても横から見ても見飽きない、神様の作品。

 

グーズベリー

On 2011/11/26, in 食べ物, by evermidori
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ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、マルベリー、ブラックベリー、ボイソンベリー、ローガンベリー、グーズベリーにカラント。今はベリーの季節だ。一番好きなのはブルーベリー。

丸い形と種が透けて見えそうな透明感に惹かれて、グーズベリーを買った。噛む時の食感と甘酸っぱい素朴な味に満足した後は、六角形のガラス鉢に入れて眺めている。

 

プール

On 2011/11/12, in その他, by evermidori
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今までは、プールに偏見を持っていた。四角いコンクリートの中のロープで仕切られた間を泳ぐなんて、まるで気持がそそられなかった。泳ぐなら海でなくちゃと思っていた。砂浜をワクワクしながら歩いて行って、360度の空の下、波に揺られながら水平線に向かって泳ぐのこそが楽しいんだと。

でも、学校の帰りに寄り道してちょっと小1時間泳ぐのが、こんなに手軽でこんなに気持ち良いとは知らなかった。広い公園の中にあるバーンサイド町営プールは、使用料6ドルで駐車は無料。水が温めてあるから気温が20度位でも大丈夫。どのくらいの距離を泳いだかも分かる。ゆったりした更衣室、熱いシャワー、売店も便利だ。もう三回行ったけど、これは病みつきになりそう。

ただ、海では平気だった自分の下手な泳ぎが、プールでは気になる。綺麗なフォームでスーイ、スーイと泳いでいる人を見ると、いいなあ!と羨ましくなる。よく見て真似をしようと思っても出来やしない。まあ、いいか・・・それともレッスンを受けてみようかしら。

 

誕生日カードを探していたら、オレンジ色の可愛い女の子の絵が目に入った。 “Nature never repeats herself, and the possibilities of one human soul will never be found in another.” Elizabeth Cady Stanton と 書いてある。自然界に同じことは起こらないから、だれもが世界中に 一人だけという意味かしら。カードの中には「人生いよい よこれから。自分を大事にしてね。」と書いた。まだ若い し子供だってきっと出来るわよ、という励ましと願いを込めて。

ユニースの41才の誕生祝いに行くと、(三年待った)赤ちゃんが出来た!という。選んだカードの言葉も私のメッセージも、偶然だけど実に ぴったりだった。赤ちゃんが生まれたら本当に新しい生活が始まるし、生まれて来るユニースとリオンの赤ちゃんは、世界にひとりしかいない。

ところでエリザベス・キャディー・スタントンって誰だろう? 調べ てみるとアメリカの女性運動家だった。1840年頃から女性の選 挙権や土地所有権などを求めて活動した人だって。絵本も出ている。本 当にナーンにも知らないから、ひとつでも知ると嬉しくな る。どういう経緯で知ったかも私には大切。

ちなみに女性の選挙権獲得は、一位のニュージーランドと二位のオーストラリアがそれぞれ1893年と1902年で、日本は1945年、スイスは1971年だって。