アップル・ソース

On 2011/01/27, in 食べ物, by evermidori
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今年は調理用林檎の当たり年。屋根裏に住んでいるポッサム君も大喜びだと思う。地面に落ちたものはどれもこれも半分位ずつ齧られている。どうして全部食べないのかなあ?

落とさないよう丁寧に捥いで、とりあえずジャムとソースを作った。ジャムは荒く切ってシナモンとバニラを入れ、甘く無いソースは漉して滑らかにした。酸味がしっかりして、うん、どちらも満足。こういう仕事は時間がかかるけれどワクワク楽しい。夏休みも今日と明日だけ!もっと作ろう!


 

The King’s Speech

On 2011/01/26, in 映画, by evermidori
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映画を見始めると困ったことに次々と見たくなる。四つ半や五つ星が付いていると気になって落ち着かない。見ると安心する、と同時に「必ずしも見なくても良かったかなあ」と、たいていは思う。今度もそう思った。そう分かっていても見てしまうのは、意志が弱いだけでなくやっぱり映画が好きなんでしょう。

イギリスの王様(ジョージ6世)の吃音症をオーストラリア人のスピーチ治療師(?)が献身的に治療する、これは実話だそうだ。吃りに苦しんだのが王様だったから本が書かれ映画になった。王様と治療師との身分の違いを超えた信頼と友情の物語。大戦が始まろうとする大事な時、国民に向かってついに立派な演説をする感動的なラスト・シーン。

1930年代の古めかしいマイクや録音室や人々の服装やロンドンの様子が楽しめる。主演のコリン・ファースは「真珠の首飾りの少女」と「シングル・マン」で感心したけど、この映画でも上手い。治療師のジェフリー・ラッシュは「シャイン」で強く記憶に残っている。男優二人が光っている。

 

ブラック・スワン

On 2011/01/25, in 映画, by evermidori
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ライバルとのすさまじい競争や嫉妬心の中でついに精神異常をきたしな がらも、白鳥だけでなく黒鳥も踊れるようになってい くバレリーナの話。純真でひたむきなだけでなく暗く残忍な面も兼ね備えた女 性に変わっていく話。後半は妄想シーンが多いのでどこ までが本当か分からなくなったりする。特に大事な最 後が摑めない。彼女は破滅したのだろうか。あそこま でやり抜いて破滅するのでは可哀相。

お話は面白いしバレーのシーンを見るのは好きだ。で も、いつもハリウッド映画は「声が大き過ぎ」て、これでも かこれでもかという誇張された伝え方に草臥れる。 ナタリー・ポーツマンは美しいし演技も素晴しいけど、クローズ・アップがちょっと多過ぎるんじゃないかしら。

それにしても、天は二物も三物も与えるんだねえ。この女優さんは10才でモデ ルにスカウトされ、ハーバード大学で心理学を勉強し たんだって。母国語のヘブライ語と英語の他に、ドイツ語とフランス語も出来とのこと。

 

クッキング・アップル

On 2011/01/22, in , by evermidori
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ブラムリーという種類の料理用の林檎が、たわわに実っている。酸っぱくてまずくてそのままは食べられない。ジュースにするとかすかな渋みがあるけど、色が綺麗で爽やかで美味しい。でもやっぱりジャムとソースを作ろう。この林檎の良い点は、料理しても酸味が消えないこと。(日本でも信州上高井群小布施町で栽培されているらしい。)



 

スモモ

On 2011/01/21, in , by evermidori
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アンズもスモモも私が日本に行っている間に美味しく熟して、孫達が楽しんで収穫したらしい。良く見ると今が食べ頃のスモモが少し残っている。お日様で温かくなったのをもいで齧ると、文字通りほっぺたが落ちそうだ。

 

年齢のこと

On 2011/01/21, in その他, by evermidori
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17日の夕刊に載った小川洋子さんのエッセイを、Kさんが メールで送って下さった。「緑さんもそろそろ身に覚え、かも」って。

面白くエッセイを読んでから、考えた。小川洋子さんは「まだ若 い」。私も「まだ若かった時」には冗談か挨拶みたいに言っ たものだ。集中力が無くなったわ、疲れ易くてね、もの忘れするのよ、などと。まだまだ元気で物忘れなどもそれほどじゃ無い時だから言えたのだ。しかし、そういうことがあまりにも本当に なった今では、もう言えない・・・。

今の小川洋子さんよりもう少し年を取った頃、私も「ノルウェイの 森」を再読した。その時はもう玲子さんに感情移入するどころか、「皺が綺麗な年齢」すらも過ぎてしまったことを思って寂しかった。4 0代はまだ良い。50代半ばから60代の、「枯れる途中」が一番難しいよう に思う。70才を過ぎて枯れてしまえばまた良いのだ。綺麗で感じの良いお婆さんを時々みかける。

こういうことは人によってかなり違うんだと思う。「90才になった時はさすがに年齢を感じました」と石井桃子さんが書いておられたのを思い出す。

(小川洋子さんのエッセイ)

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ビジネスクラス

On 2011/01/21, in その他, by evermidori
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チェックインの時の応対で既に微妙な違いを感じてしまった。搭乗を待つラ ウンジにはビールもお酒も食べ物もシャワー室も用意してあって、 搭乗はビジネスクラスが先。機内のゆったりした椅子にはマッサー ジの装置まで付いている。熱いおしぼり、冷えたグラス、ちゃんとし た食器で出されるまずくはない食事。

寝る時間になるとパジャ マをくれた!トイレで裸になってパジャマに着替えて、席に戻って 水平に体を伸ばして毛布を掛けてアイマス クをすると・・・う〜ん、違いが体の隅々にまで行き渡 る。事故があってもビジネスクラス優先だろうなどと考えて、映画「タイタニック」の救出シーンを思い出しながら眠っ た。目が覚めると注文通りの朝食が来て、パジャマのままで食べた。

マイレッジを使っての一度だけの贅沢。違いを知ってどうなるものでもないけれど、知るのは良いことだ。ビジネスクラスが当たり前の人達には是非エコノ ミークラスの体験をお勧めしたい。

 

紅吾妻

On 2011/01/20, in 食べ物, by evermidori
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三里塚で有機農業をやっている小泉君と美代さんの家には、手作りの「焼き芋釜(?)」があった。お芋の育て方だけでなく焼き方にまで情熱を傾ける小泉君なのだ。木の蓋を開けると、四角い鉄の箱に小石がたっぷり入れてあり、その下はLPガスのボンベで作ったという薪ストーブ。洗った「紅吾妻」を並べて小石ですっかり覆って薪を焚くと、熱くなった小石の熱でお芋が焼ける、石焼き芋。小一時間を待つ楽しさ。いい匂いがするとお腹が空いてくる。熱つ熱つの焼きたてを美味しく頂いた。(オフレコ: しかし、バッグに忍ばせ厳しい検疫をくぐってアデレードに持ち込んだものは、もっと美味しかった。)


 

お守り

On 2011/01/17, in その他, by evermidori
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占い、おみくじ、神様、お守り etc. の類いを私は信じないけれど、このお守りだけはちょっと特別。もの作り(芸術家)の若い雄大さんと漆作家の八重さんの合作。鬼の顔は粘土を焼いたもので、木製の体には漆が塗ってある。展示会で妹が赤鬼を買い、ペアになるよう注文して緑鬼を作って貰った。見れば見る程ユーモラスで可愛い顔の鬼達が、老いていく私たち姉妹の健康を守ってくれることになっている。


 

ゴッド・ババー

On 2011/01/17, in その他, by evermidori
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ゴッド・マザーという言葉を習ったのは、中学の時にやったシンデレラの英語劇でだった。台所で泣いているとゴッド・マザーが現れて、魔法の杖で綺麗なドレスを着せてくれ、カボチャを馬車にネズミを御者に変えて舞踏会に送り出してくれる。アデレードに行ってから、多くの子供達がゴッド・マザーを持っていることを知った。

ゴッド・ババーという言葉は無いかもしれないけれど、私はこの赤ちゃんのゴッド・ババーのような気持。去年の七夕に降ってきた織姫。