婆バカ

On 2014/06/30, in その他, by evermidori
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若い(12才〜20才)エリートたちのコンサートを聴きに行った。13才の孫が「アデレード・ユース・シンフォニア」で第一バイオリンを弾いている。はい、バババカです。

世界で活躍しているという指揮者は、音楽家の卵たちが可愛くて仕方無いというふうに見えた。若い人たちの成長に係わる楽しさに共通するものがあっても、音感の無い生徒にも音楽を教え、学習困難な生徒にも数学や理科や語学を教える学校教師の喜び(苦しみ)とは、ちょっと違うかもしれない。

 

7年生の巻き寿司

On 2014/06/26, in 学校, by evermidori
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「酢、塩、砂糖を、まぜます」
「熱いご飯に、入れます」
「団扇で、パタパタパタ」

・・・ここで、寿司ご飯の味見をさせる。「美味しい!」

「巻きすの上に、海苔を置きます」

「海苔の上に、すしご飯をひろげます」

と言う具合に、覚えた通りの順番にやって、それぞれ結構じょうずに出来た。いなり寿司と握り寿司も作った。料理のレッスンは買物から準備から片付けまで大変だけど、生徒たちの喜ぶ顔で報われる。

うちの学校には制服は無い。小学校の最終学年(7年生)は学校のロゴとクラス全員の名前を背中に刺繍した服を作って自主的に着ている。なかなか似合っていて可愛い。

 

 

         
 

11年生の日本語劇

On 2014/06/24, in 学校, by evermidori
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どうして皆がそんなに誉めるのか、わからない。日本語だから台詞の間違いがバレなかったからか、「花さき山」のお話が心を打つ内容だったからか、日本的なもの(着物、背景、低いテーブル、座布団、紙風船、篠笛の演奏など)が、それだけで充分に良かったのか。

私は口もききたくないほどがっかりしたけれど、あんまり誉められるので、「もう済んだことだし、いいや、良かったことにしておこう」と思っている。出演した生徒達は「ああ、楽しかった!」と言っている。それがいちばん良かったことかもしれない。

手巻き寿司で「打ち上げ」をした。台詞を間違えたことなんかケロッと忘れて、皆たくさん食べた。

♫おてらの おしょうさんが かぼちゃの たねを まきました (姉妹が遊んでいるところ)
 

 「あや、そよ、今日はどこに行った?」「神社にいったよ。もうすぐお祭。嬉しい!」「お母さん、おかわり」

「見せたいものがある。あや、ついておいで。」「見せたいものって何だろう。怖いけど、見たい。」
 

ルバーブと林檎

On 2014/06/22, in 食べ物, by evermidori
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ルバーブと林檎を、レモン汁と蜂蜜で煮る。林檎がピンクに染まって、ルバーブの柔らかい繊維と絡み合って、甘酸っぱさがたまらない。アイスクリーム(またはヨーグルト)に添えて食べる。

 

 

 
 

 

 
 

手作りの蝋燭

On 2014/06/21, in 学校, by evermidori
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出来上がった青いローソクの表面に、黄色と赤の蝋をポタポタと垂らしてみた。冬祭りの前に生徒たちがローソクを作るので、私も遊ばせてもらった。こういうのは本当に楽しい。

 

 

冬祭り

On 2014/06/21, in 学校, by evermidori
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3週間ぐらい前から準備が始まる。生徒たちは冬の歌や詩を習い、厚紙や木やガラスやブリキで提灯を作る。ローソク作りもある。日本語の授業では「ゆきやこんこ」を歌ったり「傘地蔵」のお話をしたり「冬」という字をお習字したりする。しだいに学校じゅうにお祭を待つ雰囲気が満ちてくる。

「冬祭り」の日、小学校は午前中で終わり、生徒たちが帰った後のグラウンドに小枝で渦巻きが作られる。夕方、生徒達は父母と一緒にまた学校にやってくる。ホールでの夜の集会は暖かい雰囲気だ。冬の歌、ピアノとバイオリンとチェロの演奏に合わせてのユリズミー、「わがままな巨人」のお話など。プロの語り手のお話は大人たちの心にも沁み込んでいく。

それから提灯に灯を点けてもらって、震えるほど寒い真っ暗な校庭に出る。渦巻きに沿って歩く沢山の小さな灯りが、ゆらゆら揺れて綺麗だ。ひとつひとつの灯りは一人一人の子供の命のようだ。

最後に、5メートルほどの高さの「8年生の作品」に火がつけられた。火が回るにつれ真っ暗な空間に、向き合って話している二人の姿が大きく明るく浮かび上がった。みんな無言で・・・・二人の会話に耳を澄ませた。

 

 

 

 

 

セルリアック

On 2014/06/15, in 食べ物, by evermidori
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もう長いこと、美しく美味しい野菜たちに夢中だ。この恋はまだまだ醒めそうにない。日曜日を待ちかねて、ファーマーズ・マーケトにいそいそと通っている。

右端のセルリアック(celeriac) はセロリの仲間で、太った根っこはセロリに似て素敵な香りがする。日本では見たことがないけど、私が知らないだけできっとあるはず。日本には、東京には何だってあるんだもの。

そのセルリアックと、蕪とズッキーニとジャガイモで、スープを煮ているところ。寒い冬が、スープの季節が、いよいよやってきた。いちにちじゅう冷たい雨が降って、寒〜い!!

 

 

おにぎり作り

On 2014/06/11, in 学校, by evermidori
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5年生は、お米について少し勉強してから、おにぎり作りをした。中身は梅干しと鮭。なかなか三角にならず「ライス・ボール」が多かったけど、皆おにぎり大好き。ワカメと油揚げの味噌汁も大好き。ほとんどの生徒がおかわりをした。

お箸の使い方は難しくて、教えるほうも習うほうも大変だ。諦めずに出来るまで頑張って教えたほうがいいのかどうか、今年も迷っている。

  

 

 

 

 

チューリップ

On 2014/06/09, in その他, by evermidori
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今日は開くかな、今日は開くかな、と思って、今にも開きそうなチューリップを眺めていた。

けれど、何日か経っても開かない。どうしたのか、そのうち徐々に精気を失って、色も褪せて少し透明になって、今朝はとうとう力尽きたように花びらを落としている。花びらが机の上に落ちる時に、小さな音がする。「咲けなくてごめんなさい」と言っているみたい。何だかこっちが悪いことをしたような気がして辛い。咲かせてあげられなくて、ごめんなさい・・・。

 

 

 

「ある過去の行方」

On 2014/06/09, in 映画, by evermidori
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イランの映画「別離」がとても良かったので、同じ監督(アスガル・ファルハーディー)の最近作「ある過去の行方」が来るのを待っていた。どうやら見過ごしてしまったたらしい。

それで友人が、その友人にコピーしてもらったものをコピーしてくれた。同じ監督のちょっと古い映画「彼女が消えた浜辺」のコピーも「別離」のコピーも一緒に貰った。DVDを見始めると「コピーは禁じられています」という画面が最初に出てくる。

3本とも、どうしようもない運命とどうしようも無く行き詰まった人間関係が描かれている。男と女の、親と子の、友人同士の、葛藤や誤解やすれ違い。誰にも悪意は無いのにそれぞれが苦しみや苛立や切なさや怒りを抱えて傷付いている。気持がひしひしと伝わってくる。お芝居だと分かっていても巻き込まれてしまうのは何故だろう。演技が抜群にうまいし、イランの女優さんたちが実に美しい。

3本の中では、やっぱり「別離」が一番良い。