どろんこ

On 2010/08/29, in 学校, by evermidori
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雨上がり。ブランコも鉄棒もあるのに、1年生の女の子達がどろんこ遊びをしていた。スコップまで持って来て夢中になっている。

見回り当番じゃない時でも、校庭を歩いて子供達が遊んでいるのを見るのは楽しい。この子供達は今のところ、ファミコンやテレビや塾や携帯電話などとは無縁だ。出来るだけ長く無縁でいて欲しいと思う。


 

花桃

On 2010/08/29, in , by evermidori
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表庭にある花桃の木。この家に移り住んで16年、毎年綺麗な花を見せてくれ、芝生に散ってもピンクの可愛い花びらを楽しませてくれる。一輪二輪が開いたと思うとあっという間に空一杯に満開になる。今日はまさに満開。たぶん70年前にこの家を建てた人が植えたのだと思う。老木だけれど、こんなに沢山の花を咲かせて、何て若いんだろう! 励まされるような気がする。小さな実がなるけれど、残念ながら食べられない花桃。



 

ビオラ

On 2010/08/29, in その他, by evermidori
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息子の家の猫の名前はビオラ、母の家にはオリビアという猫がいた。妹の家にはミランダがいる。偶然じゃないと思えるシェイクスピアの美女たち。ビオラとミランダは本当になかかな美人だけど、拾われた野良猫のオリビアはちょっと名前負けだった。

そのオリビアと母はもういないし、ビオラとミランダもいつの間にかもうお婆さんだ。

息子一家が三週間留守なので、お婆さんの私がお婆さんのビオラの世話をしている。毎日学校の帰りに寄って(週末は出掛けて行って)トイレを掃除して、水を替え、ドライフードを補充し、パウチ入りのウェットフードを一日おきに与える。時々は庭の草も喜ぶ。
玄関の鍵を開けると「ニャー」っと挨拶して迎えに来る。やるべきことを終えてソファーに座ると、膝に来て丸くなる。安心して眠っているのを起こすのが可哀相で1時間位ソファーに座っていたこともある。

いつもは家族4人と賑やかに暮らしているんだもの、ひっそりした家にひとりで(一匹で)いるのは寂しいだろうなあ。私は特に動物好きでは無いけれど、今は私しかいないのだと思うと情のようなものが湧く。ビオラの方はどうだろう??

 

冬から春へ

On 2010/08/17, in 学校, by evermidori
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小学校一年生のお習字。練習無しのぶっつけ本番。それっきり。墨と筆で書く感じを体験するだけ。「本当の書道」ではない。
「さむい、さむい」という言葉をジェスチャーで教えたり「笠じぞう」のお話をしたりしてから「冬」の字を書く。いろいろなものがまだ土の中で眠っているイメージの字だ。春が近付くと「はるがきた はるがきた どこにきた・・」の歌を教えてから「春」を書く。幾重にも包まれている小さい太陽はまだ優しいというイメージの字だ。

子供達は少し緊張して心をこめて書く。出来上がった字は下手でも、ちゃんと読めるしそれぞれに個性があって嬉しい。



 

ペンフレンド

On 2010/08/16, in 学校, by evermidori
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広島大学の学生さんが、2週間のボランティア・アシスタントとして学校に来てくれた。

空港に迎えに行って、車の中で・・・。

「広島で育ったのですか?」
「いいえ、実家は岡山です。」
「ふうん、そうなの。岡山は南オーストラリアの姉妹都市だよね。うちの学校は山陽東小学校という学校と文通をしていて、もう16年になるのよ。」
「え!え!私、山陽東小学校です。」
「まあ!本当?それじゃあ、6年生の時に文通していなかった?」
「していました!弟も。」
「6年生だったのは2002年ね。」
「はい、8年前です。」
「ボランティアに来る学校が文通校だった、とは知らずに来たのね。」
「文通している時、学校の名前とかはよく知りませんでしたから・・・」

「ペンフレンドに会えるかもしれないわよ。」

記録を調べて、8年前のペンフレンド同士の対面が実現した!
メールアドレスを交換したりして、大学生同士の新たな文通が始まるかもしれない。

こういうのを「綺譚」と言うのだろうか。二人よりもたぶん私のほうが興奮した嬉しい出来事だった。


 

小川洋子さんのラジオ番組

On 2010/08/15, in その他, by evermidori
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「博士の愛した数式」以来、小川洋子さんの本を何冊か読んだ。「沈黙博物館」「薬指の標本」「まぶた」「ホテル・アイリス」「凍りついた香り」「妊娠カレンダー」「物語の役割」など。やっぱり最初に読んだ「博士」が一番面白かった。最近の本は読んでいないけど、毎日新聞に連載されている「楽あれば苦あり」というエッセイを、Kさんがメールで送ってくださる。

ラジオで、小川洋子さんが本の紹介をされているということは知っていた。日本にいたら聴けるのになあ・・・と、残念に思っていた。

私はテクノロジー痴(無知)だけど、親切なS君のお陰で、コンピューターで日本のテレビを見ることが出来、ラジオも聞くことが出来るようになった!テレビの画面は小さくて質が悪い。でもニュースなど見たい時にはじゅうぶん事足りる。ラジオも時々声が割れるというか途切れるけれど、まあ聴ける。真っ先に小川洋子さんの「パナソニック・メロディアス・ライブラリー」という番組を聴いた。東京FM 日曜日の朝10時から。毎回一冊の本が選ばれて紹介される。

今日は「室生犀星詩集」だった。ふるさとは遠きにありて思ふもの・・・お盆だから「ふるさと」に帰る人も多いだろうというので、この本が選ばれたらしい。思った通り小川洋子さんの声が良い。話し方も自然で暖かくて聴き易い。しかし「聞き手」は要らないのではないかと思った。藤丸由華さんに不満があるわけではない。ただ、私は小川洋子さんが一人で話をして下さるほうが有り難い。実は、音楽も無くていい。あっても一曲で十分だと思う。

福永武彦編「室生犀星詩集」が、たまたま手元にある。番組を聴いたら、もう一度読んでみたくなった。(本を読んでから聴いて欲しい、ということになっているそうだけど。)


 

もと生徒

On 2010/08/15, in 学校, by evermidori
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抱っこしている赤ちゃんは、私の5人目の孫では無い。もと生徒のJさんの子供で5ヶ月になる。
Jさんは初めて12年生まで日本語の勉強を続けた特別の生徒だし、欲しかった赤ちゃんがやっとやっと生まれたので私も心から嬉しい。

今日はお昼ご飯に呼ばれてJさん夫婦の新居を訪ねた。自然林の中にあるボロ家を買って1年かけて自分達で改装したそうで、なかなか良い感じだった。久し振りに会う(尊敬する同僚だった)Jさんの両親も一緒に、楽しいひと時を過した。

25年も学校にいると、昔教えた生徒達が結婚して(しなくても)子供を産んで、この数年はその子供達が次々に幼稚園や学校に入って来る。二代の生徒を教えるのは不思議な気持だ。
シュタイナースクールで育った生徒達が必ずしも自分の子供達をシュタイナースクールに入れるとは限らないけど、けっこう多いし、これからはもっと入って来ると思う。
学校を卒業した生徒が先生として帰って来る例もある。もと生徒の3人が今は同僚として一緒に仕事をしている。私の場合、子供達は公立学校に通ったけど、孫達が3年生と幼稚園にいる。
夢中で教えてきた25年間を、フィルムの早送りで眺めると面白いかもしれない。生徒達がぐんぐん成長する様子だけでなく、若かった自分があれよあれよと言う間に年老いて行くのも見えることだろう。

Jさんの娘が一年生になるまで教え続けることは出来ないけど、出来るだけ長く成長を見守っていたいと思う。


 

スカイプ

On 2010/08/14, in その他, by evermidori
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スカイプのお陰で、雪子さんと顔を見ながら話が出来るように なって嬉しい。(秋ちゃん有り難う。) ゆうべは「疲れた顔をしているわね。」と言われた。そこまで分 かってしまうのは良いのかどうか知らないけど、電話で声だけ聞く よりずっと良い。 それでも相変わらずメールを書いているのは、習慣になっているか らか、書くのはまた違うからか。たぶん相手が雪子さんだからだ。

 

トーマス君

On 2010/08/12, in 学校, by evermidori
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19才になったばかりのトーマス君は、マウントバーカー・ウォルドルフスクールでの9ヶ月の奉仕活動を終えてドイツに帰っていく。今日はお別れ会だった。

こんなに爽やかで頼もしくて魅力のある19才は初めてだと思った。何を頼んでもテキパキと上手にやるし、控え目だけどよく気が付く。いろいろなことに興味を示し人の話に耳を傾け自分の考えを穏やかに述べる。当然、彼は学校の皆に心から信頼され愛された。無償の労働ではあるけれど、トーマス君もまた多くの人に出会い様々 な良い体験をしたに違いない。ドイツに帰ったら大学に入って法律 の勉強をするそうだ。どんな人になるのか、良い人生を歩んで欲しい 。

学校はまたすぐ二人のボランティアを受け入れるこ とになっている。オーストラリアの多くのシュタイナー・スクールが、兵役拒否をしたドイツの若者を受け入れている。

ドイツでは、敗戦後に廃止された徴兵制度が1968年に復活。現 在は全ての健康な男性が(18才から25才までの間に)9ヶ月間の兵役に就かなければなら ない。女性も希望すれば(?!)出来るそうだ。 兵役を拒否して、そのかわりに奉仕活動をする人は全体の6 0%ぐらいにまで増えていて、その約10%がトーマス君のように海 外で奉仕活動をするらしい。 ドイツでは、老人施設や病院や図書館などがこの兵役拒否者の無償労働にあまりにも頼っている為に、徴兵制度廃止の声が上がっても簡 単には廃止出来ないということを聞いた。

 

みもざアカシア

On 2010/08/10, in その他, by evermidori
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まだまだ寒くて震えているのに、早くもアカシアの花が咲いている。校庭も公園も牧場も丘も林も、緑の中に黄色いチョークをバラ撒いたようだ。晴れた日は勿論、冷たい雨の中でも、鮮やかな黄色はぱーっと回りを明るくする。葉っぱの形も花の付き方も違う何十種類ものアカシアがあるけれど、どれも一様に「ワトル」と呼ばれている。ワトルの黄色は早春の色。オーストラリアの色。