霧がかかったように、あたり一面が霞んでいる。家から一歩外に出ると煙の匂いがすることで、霧では無いことが分かる。
街まで歩いて行ってみる。煙の匂いにはそのうち慣れてしまう。車はライトをつけて走っている。霧では無いから午後になっても晴れない。
ブルーマウンテンのあちこちで、もう何日も山火事が続いているのだ。今のところ、カトゥーンバの街や住宅地は差し迫った危険は無いようだけれど、クリスマスとお正月を楽しむつもりで来たのだから、どうか無事でありますように。
霧がかかったように、あたり一面が霞んでいる。家から一歩外に出ると煙の匂いがすることで、霧では無いことが分かる。
街まで歩いて行ってみる。煙の匂いにはそのうち慣れてしまう。車はライトをつけて走っている。霧では無いから午後になっても晴れない。
ブルーマウンテンのあちこちで、もう何日も山火事が続いているのだ。今のところ、カトゥーンバの街や住宅地は差し迫った危険は無いようだけれど、クリスマスとお正月を楽しむつもりで来たのだから、どうか無事でありますように。
先日、超簡単なはずの「4枚はぎのテニススカート」を作っていて、もたもた時間ばかりかかって上手く出来ず、文字通り頭痛がして気分が悪くなって投げ出した。次の日、意地で何とか仕上げたけれど、まったく気に入らない。何て無能なんだろうと落ち込む。洋裁は私には向いていない。
今日の午後、杏吾君に庭仕事のアルバイトを頼むと、これから自転車で来ると言う。じゃあ3時のおやつに何か作ろうと、すぐにオーブンを温めて、冷蔵庫にあるものを取り出す。出来るだけ色の違うものを。アスパラガス、チェリートマト、ブロッコリーニ、海老、ネクタリン、ケイパー。
バター(125g)、砂糖(半カップ)、卵(1個)、強力粉・薄力粉(各1カップ)で生地を作って型に敷き詰め。具を並べてオリーブ油を垂らして塩胡椒して20分焼く。超簡単で失敗しない。こういうことは私に向いていると思う。
行けども行けどもブラックベリーの林が続く。こんなに沢山のブラックベリーを見たのは初めてだ。それが一斉に真っ白に花盛りで、ミツバチの数も半端じゃない。
いったいどのくらいのグラックベリーが実るだろう!びっしりと鋭い棘に覆われているので、一歩だって分け入ることは出来ないけれど、ハイキングコースの道沿いだけでもかなり収穫できるに違いない。また秋に来るべし。
スコット・クリーク近くの野原に、石の壁(家の輪郭)だけが残っている廃墟がポツンとあった。
車から降りて眺める。何かしら美しいと思う。緑を背景にした石壁の色や家の形がなかなか綺麗だというだけでなく、50年100年の時間が、そこにひっそりと、しっかりと、見えるようなのだ。心無い落書きが悲しい。恥ずかしい。
1838年にイギリスから移住してきた29歳のジョージ・マカーレスと19歳のセーラが、この家を建て、8人の子供達を育て、生産した果物や野菜をアデレードまで売りに行って生活していたそうだ。
170年前の入植者の生活は大変だったに違いない。アボリジニの人々との「付き合い」は実際、どんなものだったろうか。
1882年にセーラが亡くなってからも、1976年頃までは常に誰かしら住んでいたらしけど、それ以来もう50年も、廃墟のままになっている。