記念館に展示してある地図や、天体の図や、蔵書の一覧や、分度器や望遠鏡などなどを眺めて、数学も天文も地理も計算も解らないまま、感動した。井上ひさし『四千万歩の男』を読み返したい。
運河を挟んだ佐原の古い街並みは、落ち着いた情緒があって伊能忠敬の家は広くて美しい。もっと見たいけど時間切れ。朝8時過ぎに家を出て帰り着いたのは6時半ごろ。長谷川さんに感謝!(前の晩に作っておいたビーフカレーを食べて頂く。「じゃがいもは入れないで」の希望通り、美味しく出来たと思う。)
鹿島神宮の大鳥居の前の「漁師の番屋めし・豊栄丸」でお昼ご飯を食べる。お刺身が美味しく、黒豆ご飯、マグロの竜田揚げ、煮物、味噌汁などなど、安くて美味しくて大満足。
また利根川を渡って、鹿島神宮へ。ここでも多くの美しいものを見る。鳥居も、石灯籠も、参道も、本殿も、池も、樹齢1000年高さ30m の御神木も、要石も、奥宮も・・・すべてが深い森に包まれている。
テニス仲間の長谷川さんにお願いして、鹿島神社と香取神社を案内して頂く。無為庵から鹿島神宮まで約95km、1時間40分ぐらい。途中の「パーキング・エリア」の規模と設備に驚く。利根川を意識して渡ったのは初めて。
やがて水の中に赤い鳥井が見える。参道入り口の太い杉の鳥井の大きさに驚く。コンクリートの鳥居は東日本大震災で倒れたのだそうだ。ここからは地域のボランティア・ガイドさんが案内してくださる。
参道に並んだ石灯籠が美しい。有名な桜門は改装工事中で見られない。本殿は遠くから垣間見るだけで近くへは行けない。拝殿でお参りする。檜皮葺が立派だ。「夏越えの祓」のためにしつらえた「茅の輪」が美しい。右回り左回りまた右回り・・とくぐり抜けて今年前半の汚れを清める。シデ飾りが美しい。何もかも珍しく美しい。
奥参道の杉木立はひんやりしていて、木漏れ日が綺麗だ。奥宮、大鯰の碑、要石を見る。
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東京駅が見えるレストランで「おばんさい料理」をご馳走になった。どれも美味しかったけど、生麩の揚げ出しと鯛の土鍋飯が珍しかった。悠馬君と奥さんの麻里さんも一緒に思い出話に花が咲いた。
永田さんはシュタイナー教育の研究のために一家で一年間マウントバーカーに来られ、子供たちは3年生と5年生のクラスに入った。21年前のこと。
日本語の教室を建てるための寄付が集まり、設計図も出来て、デリックという大工さんに頼むことも決まっていた。しかしデリックには障子や引き戸や畳の間を作った経験が無い。私は日本人の大工さんを探さなければならなかった。飛行機代とホームステイだけで無償で障子や玄関を作ってくれるボランティアの大工さんがどこかに必ずいるはず。姉妹都市の岡山県に連絡を取ってみようか、日本に住む友人に聞いてみようか・・・。
永田さんが学校に来られたのは、ちょうどそんな状況の時だった。相談すると「いますよ。」と言って佐藤隆さんを紹介して下さった。佐藤さんと永田さんは「ボリビアに学校を建てる NPO」での知り合いだったのだ。何という巡り合わせ!天の助け!本当に有り難かった。
5年生だった悠馬君は3歳児のお父さんに、3年生の葵ちゃんも今年お母さんになったそうだ。
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何と静かで落ち着いた空間だろう!作品をじっくり好きなだけ楽しめる。マティス展の雑踏とは大違い。小さい展覧会だったけど、じゅうぶんに充実していた。
クールベ「雪の中の小鹿」のキラキラした雪に見入る。好きな浜口陽三の「パリの屋根」が素敵。椿貞夫「鋸山から見た房総半島」もいい。ぜひ鋸山に登ろう。津田信夫「青鸞献寿」の美しい形とバランス。
写真撮影が制限されている理由は何だろう?調べてみると芸術作品にも「著作権」があって、日本では没後50年、アメリカなどでは70年で著作権が消えるそうだ。「所有権」というのもあって、作品の所有者が撮影を制限しているらしい。なるほど・・。
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いつもの散歩で、広々とした蕎麦の畑の横を通る。白い花が咲き始めた。そのうち真っ白になるはず。
これが蕎麦だと知ってはいるけれど、花をじっくり見たことは一度もない。雄蕊はピンクなんだ。懐かしい絵本を思い出す。『おそばのくきは なぜあかい』という岩波のこどもの絵本だ。
茎を見ると、お話の通りに確かに赤い!お爺さんを背負って冷たい川を渡って赤くなった茎だ。お爺さんは穀物の神様だった。突然、「神田やぶ蕎麦」が食べたくなる。
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